香木買取

沈香とは、東南アジアの熱帯地方に分布するジンチョウゲ科の樹木などから採取される香木です。
正式名称を「沈香樹」といいます。 香木を代表する種類であり、大量に含まれた樹脂の重みによって水に沈むことが名前の由来です。 樹木の種類によって香りは異なりますが、辛みや苦みをほのかに含むものが多いという特徴があります。
通常、樹木が十分に成長するまでには約20年かかるといわれており、そこから沈香ができるまでには、さらに約50年の歳月を必要とします。 そんな沈香は、希少性が高いことからワシントン条約における「附属書Ⅱ」において保護され、“厳重に規制しなければ絶滅する可能性があるもの”とされています。

伽羅と沈香は両者とも「沈水香」という語でくくられ、沈水香の中でも特に最高級品とされているのが伽羅です。 一般に、沈香のもとになる木材は、樹齢数十年で倒木した樹木から採取されます。
そんな中、特に伽羅のもとになる木材は100年以上も倒れることなく樹液を分泌し続け、さらに倒木後も土の中で何百年と眠り続けていたものです。
希少性がきわめて高く、現代の科学技術をもってしても、その特有の甘い香りを再現することはできないとされています。

白檀は、沈香と並ぶ代表的な香木の種類。ビャクダン(インドを原産地とする植物)から採取された木材を指します。白檀樹の芯の部分に含まれる精油が白檀の香になります。
香りは甘く爽やかで、薫香で使用するほか、扇子や置物など工芸品の材料に用いられることもあります。 ただし、時間を置いても香りが失われにくい沈香とは異なり、外気に触れることで香りが薄れていくという特徴があります。保管する場合は、細心の注意を払って管理する必要があります。