中国切手買取

■中国切手とは？高く売れる切手を紹介！
中国切手は、その名の通り中華人民共和国で発行される切手を指します。中国では、中華人民共和国が成立するはるか以前の1878年、清の政府が近代的な郵便制度を確立して初めての切手を発行。その後、郵便制度は辛亥革命で誕生した中華民国や、第二次世界大戦を経て建国された中華人民共和国に引き継がれ、現在に至るまでさまざまな切手が発行されています。
そんな中国切手の中でも、特に高い価値を持つのは1950～1980年代に発行されたものです。当時の切手には希少価値の高いものが多く、中でも1960年代の後半から1970年代にかけて行われた「文化大革命」の時代に発行された切手は、国外への持ち出しやコレクションのための所持が禁じられていたこともあって現存数が少なく、状態が良いものであれば高価買取が期待できます。

■高い価値を持つ中国切手とは？
中国切手の中で高い価値を持つ中華人民共和国時代に入ってからの切手は、それ以前の清朝政府や中華民国政府の発行していた切手と区別して「新中国切手」と呼ばれることがあります。
ここでは、その中でも特に高価買取が期待できるものを紹介します。

○赤猿
1980年、「中国十二支切手」というシリーズのひとつとして発行された赤猿切手は、その名称通り鮮やかな赤一色の背景に子猿が描かれるという図柄が特徴です。ちょこんと座って遠くを見つめる子猿の表情は、リアルでありながらもユーモラスで可愛らしく、さらに全体に金粉がまぶされて豪華な仕上がりになっています。この切手は、そのデザイン性の高さ、金粉を贅沢に使用していること、そしてまた発行数が極端に少なかったこともあって希少価値が高く、中国切手の最高峰というべき存在になっています。
バラの状態でも価値が高く、さらに金粉が残っている場合、かなりの高価買取が期待できます。

○オオパンダ
オオパンダ切手は1963年、1973年にそれぞれ「第一次」「第二次」に分けて発行されました。図柄のオオパンダは、呉作人の作品が採用されています。呉作人は中国の伝統的な絵画と西洋画をそれぞれ学んで優れた作品を世に送り出し、晩年には主に水墨で動物画を描いて人気を博しました。「第一次」は全3種、「第二次」は全6種の切手が発行されています。
特に「第一次」の切手はそもそもの発行数が少なく、希少価値があります。
また「第二次」は、「第一次」に比べると発行数は多いものの、文化大革命のまっただ中に発行された切手であり、こちらも高い価値を持ちます。

○毛主席の最新指示
文化大革命が開始されて以降の中国切手には、当時の中国で権勢をふるった毛沢東を図案化した切手が多く見られますが、この時期には切手の国外への持ち出しが厳しく制限されていたこともあって現在は高い価値を持ちます。中でも、「毛主席の最新指示」と呼ばれる1968年発行の切手は高価買取が期待できます。赤一色の背景に、人民帽・人民服に身を包んだ毛沢東が満面の笑みを浮かべている肖像画、さらに毛沢東から国民への指示・メッセージの文章がつづられた全5種の切手です。
ちなみに、一般的に切手は消印が付くと価値が大きく下がる傾向にありますが、こちらの切手は希少価値が高いため、消印付きの切手でも高い価値を持ちます。