中山忠彦(なかやまただひこ)1935年-
中山忠彦は、福岡県に生まれた洋画家です。
妻である良江夫人をモデルにした美人画が多く、気品と優雅さに満ちた独自の女性美を追求した作品が特徴です。
自身が収集した西洋アンティークドレスを着た女性像からは、その衣装を通して変化する内面を描き出しています。
日展理事や白日会会長などを歴任し、日本の洋画界を代表する画家の一人として活躍しています。
妻と二人三脚で歩み続けた写実画家
中山忠彦は1935年、福岡県小倉市(現・北九州市)に生まれました。
戦争のために9歳で大分県に疎開し、15歳で県展に初出展して入選しました。
その後上京し、東京芸術大学を受験するも不合格となり、高校時代に日展巡回展で感銘を受けた伊藤清永の絵画研究所に入門。
人物画を描くきっかけともなった伊藤のもとで、4年間ほど寝食を共にしながら洋画技法を学びました。
1963年、中山は大きな転機を迎えました。 写生旅行に出かけた会津若松の電車内で、のちに妻となる良江さんと出会ったのです。 この出会いをきっかけに中山の画題は、裸婦像から着衣像へと変化していきました。 以後50年にわたり妻をモデルに描き続け、「YOSHIEは私の外部に在る私の内部です。」と語ったほどの関係となったのです。
1972年に夫婦でヨーロッパ旅行をした際、骨董店で売られていた18世紀から19世紀の西洋アンティーク衣装に出会いました。 その本物の衣装に魅了された中山は、生涯の画題となる、アンティークコスチュームを纏った美人画を描くことを決意します。 これまでにドレスや小物など、合わせて300点以上の貴重なコレクションを収集し、中山の代名詞となりました。
妻の良江夫人は長きにわたりモデルとして協力し支え、中山の画業になくてはならない存在で、作品から深い愛情が感じられます。 日本の洋画界において、女性美を追求し続ける画家として活躍し続けています。
中山忠彦の代表作
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「窓辺」
この作品は、当時師事していた伊藤清永の長女をモデルにしたもので、ロッキングチェアに揺られて眠る少女の姿を描いています。 1954年、19歳のときに日展で初入選を果たし、中山忠彦が写実絵画の道を歩み始めた原点とも言える作品です。 部屋の窓から差し込む光が少女の白いワンピースと肌をやさしく照らし、穏やかな表情を浮かべます。 窓の外の植物やテーブルクロスの色彩は落ち着いたトーンでまとまり、少女を際立たせます。
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「椅子に倚る」
1969年に改組第1回日展で初めて特選を受賞した作品です。
中山が裸婦像を画題としていた頃から、結婚し妻・良江をモデルとした着衣像へと変化した頃の作品です。 全体に暗色の背景に対して鮮やかな衣装の色彩が引き立ち、唇や頬がピンクに染まる可憐な新妻の姿が描かれています。 制作当時は衣装を用意するお金がなく、鏡掛をエプロンに代用したものだそうです。 この作品は、中山忠彦の今後の方向性を確立させた画期的な作品と言えます。
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