俵屋宗達(たわらやそうたつ)生没年不詳
俵屋宗達は江戸時代初期に活躍した画家で、日本画の「琳派」の祖とされている人物です。 彼の代表作である『風神雷神図屏風』などは国宝に指定。作品は非常に有名となっていますが、当の本人については謎が多く、詳細は明らかになっていません。 特徴は高い画力に加え、斬新で臨機応変に対応できる構図、パターンをいくつも持ち合わせているということ。また、風神雷神のように空想上の生き物の描写も巧妙に描かれていることや、にじみの原理を応用した「たらしこみ」という技法が用いていることなどが挙げられています。
謎多き画家
推測されている生年は1570年代。
京都で「俵屋」という工房を構え、扇絵や屏風絵など紙製品の装飾、制作などを行っていたといわれています。また、修復士としての腕前も高く評価されており、1602年には『平家納経』の修復と、表紙や見返しなど6点の絵を担当しました。さらに、皇室からも注文を受けていた宗達はこれまでに屏風を3双制作しています。
上流階級からも支持されていた俵屋宗達は、1630年、「法橋」の位を賜ります。これは徳の高い層などに与えられる位のことで、絵師がこの位を賜ることはめったにありません。
このように各界から「一流の絵師」として評価されていた俵屋宗達ですが、1642年以前にはこの世を去っているのではないか?といわれています。
俵屋宗達の代表作
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『風神雷神図』
京都市東山区にある建仁寺に寄贈されたこの作品は、縦154.5cm、横169.8cmの超大作となっています。表題の通り、風をつかさどる「風神」と雷をつかさどる「雷神」が左右に大きく描かれている本作品には、大胆に金箔を使用。この金箔は「無限の奥行」を表現しているといいます。我々人間が決してたどり着くことのできない場所、「無限」を飛び回る風神、雷神の表情は威厳に満ちており、どこか楽しそうにも見えます。
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『源氏物語関屋澪標図屏風』
これは日本の歴史上もっとも有名な物語『源氏物語』の一場面を描いたもので、右隻・左隻合わせて一つの作品となっています。右隻に描かれているのは第16帖「関屋」。関屋図は主人公・光源氏が赴任先の常陸国(現在の茨城県)から上京する途中の空蝉(うつせみ。特段美人ではなかったが、立ち振る舞いが美しく和歌のセンスが抜群という人物)たちと偶然出会う場面となっています。左隻に描かれているのは第14帖「澪標(みおつくし)」。物語の中でも重要人物となる女性、明石の君 (あかしのきみ)が偶然見かけた光源氏一行を避けてしまうという場面です。『風神雷神』のような勇ましさや派手さはないものの、源氏物語の壮大な世界観を見事に描いているとして高く評価され、国宝に指定されています。 また、この『源氏物語関屋及び澪標図』は京都市伏見区の三宝院の依頼で描かれたということ、またその報酬として慶長大判1枚を受領したことなどがわかっています。
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