エミール・ガレ(Émile Gallé)1846年–1904年
エミール・ガレは19世紀に活躍したフランスのガラス工芸家・陶芸家で、アール・ヌーヴォーの代表的な作家の一人です。自然や植物をモチーフにした美しいガラス器や陶器を制作し、独自の技法や色彩が特徴として挙げられます。
パリ万国博覧会で多くの賞を受賞し、国際的な評価を獲得。ガラス工芸だけでなく、陶芸家や家具作家としても活躍しました。
花鳥草虫をガラスに映す、アール・ヌーヴォーの旗手
ガレは1846年、フランスのロレーヌ地方ナンシーで、陶器と家具の工場を経営する父親のもとに生まれました。父の教育方針で学生時代には語学や哲学、植物学などを学び、各分野で優秀な成績を修めています。
1865年から1867年までは、ドイツ・ヴァイマルで鉱山学や美術を学ぶため留学。その後、フランス・マイゼンタールにあるガラス工場で技術習得に励みます。
父の工場を継ぐための会社経営学や、ガラス製造に必要な全てをそこで学びました。
1873年に父の工場に戻り、1877年には父に代わり工場の管理責任者となりました。
自ら開発した淡青色のガラス「月光色」や、ヨーロッパ伝統のモチーフ作品を1878年のパリ万博に出品。ここで金賞を受賞したことをきっかけに、一躍その名が知られるようになります。
それからは、1885年に日本画家の高島北海と交流を深め、ガレと同じく植物学を修める高島から大きな影響を受けます。水墨画から着想を得たとされる黒色ガラスは、のちに「悲しみの花瓶」と命名されました。
1889年のパリ万博では、ガラス部門でグランプリ、陶器部門や家具部門でも受賞し、国際的な評価を得ました。さらに翌年のパリ万博でもグランプリを受賞し、ガレはアール・ヌーヴォーを代表する工芸家となったのです。
1904年のガレ死去以降も妻や娘婿らによって工房が継がれましたが、1931年完全に解散となります。
エミール・ガレの代表作
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「オルフェウスとエウリディケ杯」
エミール・ガレの代表作の一つで、ギリシャ神話の悲恋物語をモチーフにした花瓶作品です。竪琴の名手オルフェウスは、死んだ妻エウリディケを蘇らせる権利を得ます。しかしその条件である「決して振り返ってはいけない」という禁止事項を破ってしまい、再び永遠に引き裂かれてしまうのでした。必死に手を伸ばすも引き裂かれる二人の切ない情景が、黒いガラスの中で見事に表現されています。
ガレが「悲しみの花瓶」と名付けた黒色ガラスシリーズのひとつで、1889年のパリ万博に出品されました。 -
「群蜉蝣文花瓶」
幻想的な色彩のグラデーションで、蜉蝣(カゲロウ)を表現した花瓶作品です。蜉蝣は、羽化してから数時間で死んでしまうという、はかなさや生命の美しさを象徴するモチーフです。一斉に飛び立つ瞬間をガラスに閉じ込めた、日本的な美意識が感じられる作品となっています。
この花瓶には、「アンテルカレール」と呼ばれる技法が用いられました。ガラスの間に文様を挟み込んで層を重ねることで、奥行きや立体感を表現しています。
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