董其昌(とうきしょう)1555年–1636年
董其昌は、明代中国を代表する書画家のひとりです。
明王朝における高級官僚のひとりとして歴代の皇帝に重用されつつ書画に優れ、一流の文化人として尊敬を集めました。また、自ら「董体」と名づけた独自の書体を編み出したことで知られています。
そのほか、『画旨』『画禅室随筆』といった書画論をまとめた書物を執筆するなど、幅広く活躍しています。
そんな董其昌の絵画や書は世界的に高い価値を持ち、中国をはじめ世界各地の美術館・博物館に所蔵されています。
独自の書体「董体」を編み出した明代中国の書画家
1555年、董其昌は現在の中国江蘇省に生まれました。
幼い頃から学識豊かで芸術的な才能を発揮していた董其昌は、35歳のときに殿試(科挙の最終試験)を優秀な成績でパスして進士となり、官僚の道を歩み始めます。
宮廷では、優秀な進士のみに与えられる翰林院庶吉士の地位を得て万暦帝、泰昌帝に仕えました。特に、皇太子の時代に家庭教師を務めた泰昌帝からの信任は厚く、要職を任されます。 泰昌帝は即位1ヶ月余りで若くして死去しますが、董其昌は次の天啓帝の時代にも高級官僚として迎えられ、南京の文部大臣にあたる礼部尚書という重職に就きました。 こうして明王朝の高級官僚として活躍しつつ、書画に熱中して独自の書風・画風を築くに至ります。
しかし、その人生は必ずしも順風満帆ではありませんでした。 さまざまな役職を務めた官僚時代には、たびたび政争に巻き込まれて辞職と復職をくり返しています。 また、最終的には天啓帝を操って恐怖政治を敷いた宦官・魏忠賢に目をつけられることを危惧し、宮廷からは離れることになりました。
さらに、古今の書画を収集する資金を得るために一族ぐるみで高利貸しを営んで民衆の怒りを買い、1619年には屋敷を焼き討ちに遭うという憂き目を経験しています。 こうして波乱万丈の人生を送った董其昌ですが、書画に関しては天才的なセンスを発揮して名作を世に送り出し、優れた書画論を展開しました。 晩年まで精力的に活動を続け、書論『草書書論冊』を書いた1636年、82歳で生涯を閉じました。
董其昌の代表作
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「邠風図詩巻」
元代の書画家・趙孟頫の『詩経』邠風図に刺激されてつくった詩を行書体で書いたものです。
董其昌は伝統的な書を学びつつ独自の書体を築き、天真爛漫で自由奔放な書を目指しました。 行書体で書かれたこの作品には、そんな董其昌ならではの書のあり方が如実に見てとれます。 -
「高逸図」
1619年、董其昌の屋敷は民衆の焼き討ちに遭い、董其昌本人は逃げ延びますが、半年間は不安にかられて友人のもとを訪ねるなどして故郷を離れました。 はるかな山々と広大な湖、また近景のうら寂しい風情の木々を簡素な線で描いたこの作品は、友人宅を訪れる道行きの中で見た風景を表現したものです。 当時の心象を絵筆で見事に表現している傑作といえます。
その他、「酒徳頌巻」「磐谷序書画合璧巻」などが代表作として知られています。
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