沈周(しんしゅう)1427年–1509年
沈周は、明代中期の中国で活躍した画家です。
書にも堪能で、この時代を代表する書画作品の多くは沈周によって生み出されたといわれています。そんな沈周の作品は当然ながら時代を超えて多くの人に感銘を与え、高い価値を誇ります。
絵画に関しては、王蒙や黄公望など主に元代の大家たちの作品に学び、独自の工夫を重ねてオリジナルな画風を編み出したという経緯があります。また書に関しても「過去に学び、独自の境地を開く」という流れで新たな書風を生み出します。のちに“文人画の王道”と呼ばれるようになった沈周の方法論は、明・清の画家や書家たちに大きな影響を与えました。
過去の名作を学び、独自の境地を開いた画家
1427年、沈周は現在の中国江蘇省に生まれました。
生家の沈氏は元の時代にさかのぼる名家で、広大な土地を所有し、莫大な富を誇りました。家の蔵には過去の名作と呼ばれる書画が大量に納められており、沈周は若年の頃から一流の芸術に囲まれて育ちます。
沈周は書画・詩作に優れましたが、いずれも生家の蔵に納められていた過去の作品から学び取った物です。盛んに模写・臨書に励んで体で学び、過去の大家たちが築き上げてきた書画のテクニックをマスターし、そのうえで自らの芸術的感性を発揮して独自に発展させました。
こうして富裕層のお坊ちゃんとして育った沈周は、15歳にして父から収税権を譲られます。 要するに、沈氏が所有する土地の農民から税を取り立てる権利を受けたわけですが、世のお坊ちゃんの常に反して心根が優しい沈周は、決して無理やり税を取り立てるようなことがありませんでした。 その後、20代後半で若くして隠遁生活に入り、父祖の蓄えを切り崩しながら悠々自適の生涯を送ります。
そうこうするうちにメキメキ絵画と書の腕は上がり、その名は世に知られていくようになります。 同時代の画家や書家たちと積極的に交流を深め、中年以降は弟子も取って自らの技術や知識を惜しげもなく与え、芸術に身を捧げました。
沈周の代表作
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「廬山高図」
独特の篆書で“廬山高”と題を記したうえで自作の詩を載せて完成させた「廬山高図」は、40歳の頃に描かれたといわれています。 峻険でありながらも雄大で美しい“名山”のひとつである廬山を、沈周は緻密な描写で見事に描き切っています。巨雲のごとくどっしりと堂々たる姿を見せている山あいに清らかな滝が一筋、爽やかに流れ落ちて見る人の心をホッと落ち着かせる……そんな味わい深い名作です。
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「夜坐図」
夜の山水風景の中、ふと目覚めてしまった男があずまやの床に起き上がり、しっとりとした微風に吹かれながら物思いにふけっている、そんな姿を描出した作品です。 画幅の上方にはたっぷり余白を設け、ここに沈周が自ら書いた散文が書かれています。 夜中にふと目覚めたとき、美しい風景の中で澄んだ心を持っている自分に気づいた……そんな感動がつづられています。沈周66歳の作と伝えられる、抒情性豊かな作品です。
その他、「参天特秀」「渓橋訪友」などが代表作として知られています。
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