沈南蘋(しんなんぴん)1682年–没年不詳
沈南蘋は、清代中国で活躍した画家です。
生前は、中国よりはむしろ日本でその名を轟かせました。徳川幕府の求めに応じて日本に派遣されていた時期があり、その頃に中国画の技法を日本人画家たちに伝えて大いに影響を及ぼしたという経緯があります。南蘋の絵画を学んだ画家たちによって伝えられ、その弟子たちに受け継がれていった“南蘋派”の絵画は、特に花鳥画を中心に栄えました。
そんな沈南蘋の作品の特徴は、宋時代の絵画に影響を受けた豊かな写実性にあります。動物を描く際の細密な描写と肉体のぬくもりを感じさせるようなリアル感は、高く評価されています。
江戸時代の日本に影響を与えた“南蘋派”の祖
1682年、沈南蘋は現在の中国浙江省に生まれました。
天才的な画家として知られていた胡湄の晩年の弟子となって学び、優れた才能を発揮します。
宮廷画家の地位に就いていたといわれますが、長らく師匠の陰に隠れてそれほどの名声は得られませんでした。しかし、その師匠が没したあとに歴史の表舞台に登場するチャンスが巡ってきます。 1730年代になろうかという頃、中国画をこよなく愛した徳川幕府の8代将軍・吉宗は清に書を発し、著名な画家を贈ってくれるように依頼します。吉宗は胡湄の来日を求めていたようですが胡湄はすでに亡く、清王朝は宮廷画家のひとりであり胡湄の弟子でもあった南蘋に白羽の矢を立てます。
こうして、1731年に沈南蘋は故国を離れて日本の長崎に渡ります。 以後、2年間を日本で過ごしつつ優れた絵画を制作して幕府に献上したり、通訳を務めた画家の熊代熊斐に絵画を教えるなどして、日本画壇の発展に大いに貢献します。
帰国後は再び宮廷画家の地位に就きますが、その後の人生は詳しくわかっておらず没年も不詳です。 しかし、日本との交流が絶えることはなく、頻繁に絵画を贈っていたことは判明しています。
沈南蘋の代表作
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「雪梅群兎図」
画幅いっぱいに枝を伸ばし、可憐な花を開かせる美しい梅の木。その枝にとまるつがいの鳥。そして木の根もとで耳をぴんと立てた兎たち……のどかな春の情景を緻密な描写で描いた逸品です。 現在、世界的な中国書画コレクター・橋本末吉の「橋本コレクション」の一部として所蔵されています。
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「丹鳳朝陽図」
あざやかな色彩の羽毛を持つ伝説上の鳥・丹鳳が波の砕ける岩にとまり、清明な朝陽を浴びている図。丹鳳の羽はこまやかな筆運びで美しく描出され、さらにその身のこなしは今にも首を振りたてて翼を広げそうな躍動感に満ちています。
その他、「老圃秋容図」「鶴之図」などが代表作として知られています。
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