王一亭(おういってい)1867年–1937年
王一亭は、中国の書画家。清王朝が倒れて中華民国が成立した激動の時代に活躍しました。 書画家としては“オールマイティ”というべき人物で、特に絵画は山水画や人物画、花鳥画などさまざまなジャンルをこなしました。敬虔な仏教徒だったことから、仏画も多く残しています。
さらに、芸術にとどまらず財政界にも才覚を発揮し、民国政府の要職を歴任するなどしています。 事業の関係で日本に知己が多かったこともあり、少なくない数の作品が日本国内に現存しています。
一亭の作品は、素朴な線で豊かな表情を描き出していることが特徴として挙げられます。 伝統を重んじつつも決して縛られることなく、のびのびとした筆運びで仕上げられた作品の数々は高く評価されており、中国ではもちろんのこと日本でも高い価値を持っています。
オールマイティな書画の天才
1867年、現在の中国浙江省呉興市で生まれた王一亭。 その少年~青年期は、実業界で身を起こして力をつけていくことに費やされました。 13歳の頃、上海に渡って銀行でボーイ(徒弟)として働き始め、のちに海運業に進出。仕事の合間には勉強を怠らず、特に外国語を学んで実業界で活動するための地歩を固めました。
30代半ばになる頃には、上海実業界における指折りの実力者として活躍するようになります。 また同時に、清王朝打倒を目指す政治結社「中国同盟会」に参加。革命が成功して中華民国が成立して以降は、上海において政府の要職につき、政治家としても活躍します。
こうして実業家・政治家として活躍した王一亭。 1938年に上海で亡くなりますが、書画に関しては学生時代に同郷の画家・任伯年や呉鎮に学んで以降、生涯にわたって取り組み続けました。 山水画や人物画、花鳥画など幅広いジャンルで絵筆をふるい、のびのびとしたタッチで優れた作品を数多く生み出しました。
また、近代中国を代表する芸術家として知られる呉昌碩の絵に惚れ込んで模写に熱中。さらには昌碩自身とも交流を深めています。 正確無比な模写をしたことから、昌碩に頼まれて代わりに絵を描くこともあったという逸話が残されています。
王一亭の代表作
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「白木蓮牡丹図」
実業家として日本と大きなかかわりを持ち、1923年に関東大震災が起きたときにはいち早く救援物資を送り、復興に寄与したことでも知られる王一亭。日本には、そんな一亭の作品が多く残されています。 遠く巨峰がそそり立つ大自然の中に、清らかなハクモクレンと牡丹の花を描き出した静かな風情のこの作品は、日本のふくやま書道美術館に所蔵されています。
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「達磨画賛」
生涯を通じて熱心な仏教徒だった王一亭は、数多くの仏画を残しています。インド出身で中国に禅宗をもたらした僧・達磨大師を描いた作品も少なくありません。 厳しい修行を通じて悟りの境地を開いた達磨の姿が、力強い線で迫力たっぷりに描かれ、どこかユーモラスな匂いも感じさせる表情に仕上げられています。
その他、王一亭の書画作品については『王一亭書画集』などの書物に見ることもできます。
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