康有為(こうゆうい)1857年–1927年
康有為は、清朝末期の中国で活躍した書家のひとりです。
中国南北朝時代の北朝で盛んだった書体を重視する「碑学」にフォーカスした書風を生み出しました。格調高い文章を味わえる書は、高い価値を持ちます。
しかし、そんな康有為は中国においてむしろ思想家・政治家・著述家として有名です。1890年代の後半、日清戦争に敗れた清を日本のような“強い立憲君主国”に仕立てるための大改革を計画して実行に移そうとするも、保守派に妨げられて挫折。長らく亡命生活を余儀なくされ、一時は政治の世界に返り咲くかに思われましたがまたしても挫折。失意のまま生涯を閉じるという波乱に満ちた一生を送りました。
近代中国における著名な思想家・書家
1857年、康有為は中国広東省で生まれました。 幼少の頃から学才があり、名だたる学者たちの講義を受けて儒学や陽明学、仏教など過去の思想・宗教を貪欲に学び、さらには香港経由で入ってくる西洋の学問にも興味を示します。そんな中、やがて「正義と理想に満ちた世の中を築かなければならない」という確固たる信条を持つに至ります。
こうして誕生した「思想家・康有為」は、日清戦争が終結した1895年、38歳で科挙をパスします。 日清戦争は、歴史ある大帝国の清が、新興の帝国である日本に敗れた戦争でした。 この敗戦は、康有為に衝撃を与えました。 やがて有為は、「帝国の古い制度を一新させ、強い皇帝のもとで新たな体制を築かなければならない」という過激な改革思想を抱くようになります。
ちなみにこの頃、康有為は後世に残る思想書『大同書』を著しています。 国境や身分、人種、性差などは完全に撤廃されなければならない。その後は科学技術が発達する。そして、やがて人間は宇宙を思いのままに移動できるようになる……という内容の書物でした。 理想主義的で、いささか誇大妄想的に思われる内容であり、本人としても完全版を出版するのはためらい、結局は死後に出版されることになりました。
さて、1898年に当時の皇帝・光緒帝に掛け合い、ついに改革を承認してもらった康有為。しかし、改革を半ばまで進めたところで光緒帝の叔母にあたる西太后の妨害に遭い、挫折します。 以後は亡命を余儀なくされ、日本やアメリカなどを転々とし、自ら書いた書の作品を売りつつ生活します。
その後、1917年に一時は政界に復帰するチャンスをつかみますが、果たせずに再び表舞台を去り、山東省のチンタオで晩年を過ごし、70歳でひっそりと死去することになります。
康有為の代表作
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「皇帝十有三年春」
清朝の第6代皇帝・乾隆帝の泰山行幸の場面を描き、自らの思想を語った文章を作品化したものです。 康有為の書における最大の特徴は「碑学」を重視したパワフルでくっきりとした筆致ですが、この作品でもそれが如実にあらわれています。
その他、中国における書の歴史をまとめた『広芸舟双楫』などの著書も数多く世に送り出しています。
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