
吉田善彦(よしだよしひこ)1912年–2001年

吉田善彦は、大正から平成にかけて活躍した日本画家です。
20代半ばで院展への初入選を果たしたのを機に、数々の展覧会で名作を発表し続けました。中でも院展での活躍は目覚ましく、「富士月明」が文部省買上となったり院展同人に推挙されたりと、輝かしい功績を残しています。
一方で、後期は教育家・指導者としての活動にも力を注ぎ、次世代の日本画壇を担う新進気鋭の画家たちの育成に励みました。
そんな吉田は奈良のお寺をモチーフにした作品を好んで描いており、歴史情緒を感じさせるその洗練された作風は今もなお高い評価を得ています。
淡い色彩の風景画を得意とした日本画家
吉田善彦は1912年、東京都に生まれました。
当初は南画家・中田雲暉のもとで絵を学び始めたものの、1929年に日本画科・速水御舟に師事して日本画を学ぶようになります。
しかし、1935年に師・速水が死去。1937年より同じく日本画家の小林古径に師事しました。またこの年、第24回院展に「もくれんの花」を出品し、見事に初入選を果たします。
これを機に世間的な認知度が増した吉田は1940年、法隆寺金堂壁画の再現模写に携わり、文化財の保護事業においても活躍を見せました。
一方で絵の研究も変わらず続けており、1957年の院展では「臼杵石仏」で奨励賞および白寿賞を受賞。さらに1964年、「富士月明」が文部省買上となり、院展同人に推挙されるなど、努力の甲斐あって輝かしい功績を残しました。
その後、1970年に東京藝術大学教授に就任した吉田は、教壇に立って若手の画家の育成・指導にも尽力しつつ画業に励みます。その結果、文部大臣賞や内閣総理大臣賞、芸術院恩賜賞などを受賞。晩年まで意欲的に活動を続け、日本美術史に名を残しました。
吉田善彦の代表作
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「山の辺新秋」
吉田が長年テーマとして掲げていた、奈良の風景を描いた作品のひとつです。 背景を覆いつくすほどに長く、大胆にススキが描かれている点が印象的ですが、だからといって煩わしさを感じさせない不思議な魅力を放っています。 大胆でありながらも構図全体のバランス、色合いが緻密に計算された、吉田らしい作品といえるでしょう。
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「薔薇」
奈良の風景をはじめ、風景画を多く描いた吉田にしては珍しく、グレーの背景に一輪の薔薇のみを描いた作品です。 葉の部分には、銀特有の光沢が出るのを避けるために「いぶし銀」の技法が用いられており、くすんだ色合いで着色されている点が印象的です。
そのほか、「薬師寺立夏」「臼杵石仏」などが代表作として知られています。
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