小林古径(こばやしこけい)1883年–1957年
小林古径は、大正から昭和にかけて活躍した日本画家です。
全体はシンプルでありながらも緻密な描き込みが魅力的な作品を数多く生み出し、特に女性美をテーマにした人物画には定評があります。半裸の女性が髪をとかされている姿を描いた代表作「髪」は、裸体画はタブーとされていた郵便切手のデザインにおいて、初めての裸婦画として採用されました。
伝統にとらわれすぎないモダンな感覚を持っていた古径の作品は、現代においても高い価値を誇ります。
“線描”にこだわった緻密な作品を生み出した日本画家
1883年、小林古径は新潟県に生まれました。
16歳で上京し、日本画家の梶田半古のもとで学び、繊細で流麗な作風を確立します。
梶田半古は、伝統的な日本画の系譜を継承しつつ、近代的なモダニズム精神にあふれた作品を生み出した画家。その作風を受け継いだ古径は、やがて中国画の影響も受けて“線描”へのこだわりを自身のテーマとしました。
きっかけになったのは1922年、39歳の時にヨーロッパに留学し、イギリスの大英博物館で古代中国の作品「女史箴図」を模写したこと。
「女史箴図」は中国の東晋時代に著名な画家・顧愷之が描いたとされるもので、宮廷における女性の礼儀作法を解説した絵巻物です。古径は繊細な筆遣いで宮廷生活を描いた作品に魅了され、これを模写する中で、東洋の絵画をきわめるなら線描を大事にしなければならないと悟りました。
帰国後は、自身が定めたテーマにのっとって代表作「髪」や「清姫(全8作)」を描き、また帝国美術院の会員になったり、東京美術学校(現在の東京藝術大学美術学部)の教授に迎えられたりと、社会的にも認められる第一級の画家となり、74年の生涯をまっとうしました。
小林古径の代表作
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「髪」
1931年に描かれた作品です。 1969年、記念切手のデザインに裸婦画として初めて採用されたことで知られています。 上半身をあらわにして白いまろやかな裸体を見せた女性が、年若の女性に髪をといてもらっている姿を描いています。ふたりは姉妹で、姉が妹に髪をゆだねているという説が有力です。 姉は生真面目な表情で前を見つめ、妹は姉の豊かな髪をときつつ、愛おしげな表情を浮かべています。 裸体のまろやかな美しさ、そして1本1本、精緻な筆遣いで丹念に描かれた髪が見どころです。
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「清姫 日高川」
安珍・清姫伝説を題材にした作品です。
美しい青年僧・安珍に恋をした大蛇の化身・清姫は積極的にアプローチしますが、僧ゆえに安珍は彼女を拒絶。清姫は逃げる安珍をどこまでも追い、ついに道成寺の鐘の中に逃げ込んだ彼を、大蛇となって鐘ごと蒸し焼きにしてしまいます。この物語の印象的な場面を、小林古径は8枚の作品で表現しました。 「日高川」はその6枚目、逃げる安珍を追う清姫の姿を描いています。髪を振り乱して疾走する彼女の美しい姿が、どことなくユーモラスな筆致で躍動感たっぷりに描かれています。 振り乱した髪を1本1本、丁寧に描き、作品に迫真性を持たせているのもポイントといえます。
その他、「阿弥陀堂」「楊貴妃」などが代表作として知られています。
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