費隠通容(ひいんつうよう)1593年‐1661年
費隠通容は明時代~清時代に活躍した禅僧です。
彼が生涯育て上げた僧の数は、64人といわれており、その中には日本黄檗宗の祖として知られる隠元隆琦や木庵性瑫などが含まれています。
費隠通容は中国の「禅宗五家」のひとつ、臨済宗天童派を嗣承(仏教の世界で伝承、受け継ぐこと)しました。
また、さまざまな書物、掛け軸を残している費隠。禅宗の史伝書である「五灯厳統」は日本でも多くの人に読まれていたといいます。
64人もの弟子を育てた人物
費隠通容は1593年生まれ。出家前の姓は「何」。7歳で父を、そして12歳の頃に母を亡くした費隠は14歳で出家を果たします。 1630年、福建省にある萬福寺の密雲円悟の弟子となった費隠は彼のもとで修業を積み、臨済宗第31伝となりました。 1633年、萬福寺の住持を継承。このあとに隠元隆琦と出会い、彼を弟子とした費隠は1637年、隠元を一人前の僧と認め、その証である「印可」と法衣(僧の衣装。袈裟とも呼ばれる)を授けました。 その後、さまざまな寺院を巡り、総勢64人の弟子に臨済の法を伝えた費隠は、師である密雲円悟と肩を並べる存在となります。 1653年、費隠は「嗣法伝承の正常化」を狙い、自分の弟子たちと禅の史伝書である『五灯厳統』を編集し、出版しました。しかしその内容は、「曹洞宗(禅宗五家のひとつに数えられている宗派)より、費隠が嗣承している臨済宗のほうが優れている」とするもので、曹洞宗の遠門浄柱が書いた『五灯会元続略』を批判するものとなっていました。 禅僧同士の派閥争いは法の場にまで持ち込まれ、費隠は敗訴。結果、『五灯厳統』は焼却処分され、費隠は径山興聖万寿寺を退出することとなりました。 しかし、このあと曹洞宗側の僧とは和解。焼却された『五灯厳統』は来日中の隠元隆琦によって復刻され、国境を越えて広められることとなりました。
さまざまな書を残した費隠通容
臨済宗を強く信仰し、多数の弟子を育てた費隠通容。
彼の臨済宗に対する思いは強く、『五灯厳統』以外にもさまざまな書物を残しました。
流れるような筆運びの中にも力強さを感じるその書風は、弟子の隠元隆琦にも通ずるものがあるといわれています。ちなみに隠元は書の達人としても高く評価されており、彼の書風は「黄檗流」と称されています。
なお、費隠の書は説法として多くの者に模写されましたが、費隠本人の書は現在も数点残っており、これらは多くの骨董品収集家にも注目されています。
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