斉白石(さいはくせき)1864年–1957年
斉白石は近代中国における水墨画の大家であり、「人民芸術家」の称号を得ています。
中国では“国民的画家”として知られており、その作品はいずれも高い価値を持ちます。
簡潔な線と緻密な描き込み、そして対象に対する愛隣の情が感じられる山水画や動物画、人物画などさまざまなジャンルの作品を描きました。
また貧家に生まれた克己の人であり、過去の画家たちの業績を血のにじむような努力で体得し、そのうえで独特の融通無碍な画風を築いているのも特徴として挙げられます。
中国で絶大な知名度と人気度を誇る近代の大家
斉白石は、1864年に中国湖南省に生まれました。
生家は農業を営んでいたものの、病弱で体力もなかった白石は12歳で大工のもとに弟子入りし、家具制作を行う指物師として働き始めます。
そのまま平凡な家具職人として一生を送るかと思われた斉白石ですが、天性の才能が家具制作に現れたことがきっかけで、人生が動き始めます。 手先が器用な白石は優れた技術を習得し、若き天才家具職人としてその名を轟かせることになるのです。 このこともあって芸術を志した白石は、地元の画家に学び、絵画を描き始めます。 その後、30~40代までは山水画や花鳥画を学び、書の技術を身につけ、さらには中国全土を渡り歩いて写生に励むなどして腕を磨きます。
そんな斉白石は、1920年代に入る頃、50代半ばで北京に腰を据え、職業画家として活動を開始します。しかし、当時の画壇は自由な画風を持つ斉白石を認めようとせず、生活は安定しませんでした。 そんな斉白石に手を差し伸べたのは、著名な画家として活躍していた陳師曽です。 彼は白石の才能を認めて彼を励まし、さまざまな形で支援します。1922年に開催された日中共同絵画展には白石の作品を強く推挙して、出品にこぎつけました。 これがきっかけで、斉白石という画家の名前とその作品は中国、そして海を越えて日本にも轟き、一転して国際的な高評価を得ることになります。
以後は、中国美術家協会の主席を務めるなど、絵画界で絶大な権力を有する大作家となります。 そして1957年に北京で死去するまで、「人民芸術家」として尊敬を集めました。
斉白石の代表作
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「松柏高立図 篆書四言聯」
中央には鷹が松の木にとまっている姿が描かれ、その左右に篆書体の四言聯が配されている作品です。 大胆な構図と緻密なタッチで描かれた鷹と松は、斉白石が生涯をかけて追及した“新しい水墨画”のスピリットに忠実であり、四言聯は、書において大きな影響を受けた呉昌碩が確立した書体を取り入れたものとなっています。 近代書画の傑作といえるこの作品は、2011年に中国でオークションに出品され、日本円にして約53億6500万円という高額で落札されています。
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「山水十二屏」
こちらもオークションで高額落札された作品です(2017年、日本円で約158億円)。 「江上人家」「石岩双影」「板橋孤帆」「柏樹森森」「遠岸余霞」「松樹白屋」「杏花草堂」「杉樹楼台」「煙深帆影」「山中春雨」「紅樹白泉」「板塘荷香」という12の絵画からなる作品で、色彩豊かな山水のさまざまな顔を融通無碍な筆致で美しく描き出しています。
その他、「菊花群鶏図」「借山図」などが代表作として知られています。
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