
後藤貞行(ごとうさだゆき)1850年–1993年
後藤貞行は明治時代に活躍した彫刻家です。
師匠の高村光雲と共作した皇居外苑の「楠木正成像」や、上野公園の「西郷隆盛像」などが代表作として挙げられます。これらの作品で、貞行は楠木正成がまたがる馬、西郷隆盛が連れている犬の像の制作を担当しています。
人物よりは動物、特に馬の像を得意としており、ダイナミックな動きや表情を緻密に描いた作品の数々は高い評価を受けており、現在においても高い価値を誇ります。
馬の彫刻を得意とした明治時代の彫刻家
江戸時代末期の1850年、後藤貞行は紀州藩士の次男として誕生。現在の静岡県で育ち、8歳の頃からは現在の和歌山県で学びました。 1860年代の後半は幕末の若き武士として武芸に励み、特に兵馬術を得意としました。明治維新後も引き続き兵馬術を学んでいましたが、1870年代に入ってからは芸術方面で活動するようになります。 1874年、元江戸幕府の軍事顧問であったフランスの軍人オーギュスタン・デシャルムに絵画を学び、やがて才能を認められ、翌年からは歩兵の育成にあたっていた陸軍戸山学校の図画掛となります。
そんな後藤貞行が彫刻の道に進むようになったのは、1880年代のこと。石版画や写真などを学ぶ中、彫刻家の高村光雲との出会いを果たし、師事。1884年には明治天皇の愛馬であった金華山号を銅像に仕上げ、高い評価を受けました。 その後、1890年からは東京美術学校(現在の東京藝術大学)に勤務し、高村光雲とともに「楠木正成像」や「西郷隆盛像」の制作にあたりました。 晩年は美術学校を辞して各地を転々としながら制作を続け、最晩年は岩手県で過ごしたといわれています。
後藤貞行の代表作
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「楠木正成像」
東京都千代田区の皇居外苑に設置されている像で、南北朝時代に活躍した楠木正成の乗馬姿を表現しています。甲冑を身につけた正成がまたがる馬のダイナミックな姿が印象的です。 こちらは師であった高村光雲との共作であり、後藤貞行は馬の制作にあたりました。前足を高く掲げ、躍動感たっぷりでありつつも優雅な佇まいを感じさせる傑作です。
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「西郷隆盛像」
東京都の上野恩賜公園に設置されている西郷隆盛の立像。身軽な浴衣姿で脇差を帯び、犬を連れた朴訥とした姿で知られる像ですが、こちらも高村光雲との共作で、後藤貞行は西郷が連れている犬の「ツン」の制作を担当しています。やや痩せた薩摩犬の「ツン」は西郷に愛された忠犬であり、貞行はその気品のある姿を見事に表現しています。
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