文伯仁(ぶんぱくじん)1502年‐1575年
文伯仁は明時代の中国で活躍した画家です。
当時の中国において“三絶”という異名をとって詩人・書家・画家として活躍していた文徴明の甥にあたります。そんな文伯仁は、文氏一門の中では特に絵画の分野で抜きんでた才能を持っていたといわれています。そのため、一切の官職に就くことはなく専業画家としての生涯をまっとうしました。多彩な技法を駆使し、細い線で緻密に描き込んでいくものや、素朴で淡い雰囲気をたたえたものなど、さまざまな味わいのある作品を手がけました。日本で重要文化財に指定されている代表作の「四万山水図」をはじめ、その作品はいずれも高い価値を誇ります。
生涯ひとりの専業画家として生き抜いた人物
1502年、文伯仁は中国の蘇州に生まれました。
叔父の文徴明をはじめ凌朗、伯寿、孟福といった画家たちに学んだほか、当時その名を知られていた王蒙の技法を自家薬籠中のものにするなどして、その生涯にわたって数多くの作品を手がけました。当時は官吏として勤めながら書画を手がける芸術家が多く出た時代でしたが、文伯仁は一貫して画家として生き、自らの画技のみで生計を立てることに成功しています。
とはいえ、はじめは邑庠(学校)で学んで科挙に合格することを目指していたものの、学問の才能に乏しいことを自覚して諦め、もっぱら画家として生きることを志したという経緯があるようです。幸運なことに画家としては成功を収め、優れた作品を多く手がけ、文氏一門において頭ひとつ抜きんでた画家として知られるようになりました。また中年に至ってからは中国各地を訪れ、文徴明が祖となった文派の絵画をさまざまな地に伝えました。
文伯仁の代表作
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「四万山水図」
東京国立博物館に所蔵されている作品で、日本の重要文化財に指定されています。伯仁が50歳のときに描いたとされる作品で、友人の顧従義に贈られました。風光明媚な山水の中にぽつんと設けられた庵と、その付近でゆうゆうと逍遥する文人たちの姿が描かれた作品で、木々や岩肌が精緻な筆致で描かれています。素朴ながらも緻密な仕上がりになっているのが特徴といえます。
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「吳山春霽」
こちらは、中国の国立故宮博物院に所蔵されている作品です。
緻密・複雑に表現された山水画に仕上がっており、峻険な山肌や轟々と落ちる滝が美しく表現されています。また、岩肌を表現するために麻皮皴の技法を用いていることも特徴として挙げられます。麻皮皴は、あえて墨を少量のみふくませた筆でかすれた線を描くテクニックで、岩肌のゴツゴツした質感がたくみに表現されています。
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