翁同龢(おうどうわ)1830年–1904年
翁同龢は、中国の清代末期に活躍した書家・政治家です。中国では政治家として有名で、当時の政局を描くドラマや映画などが制作される場合には重要人物として登場します。 書の特徴としては、唐や宋の時代の古典に学び、伝統を重んじる作品を残していることが挙げられます。 文字は肉厚で、1画ごとの筆運びがしっかりしている雄渾な書を残しました。 特に、唐代の大家・顔真卿の書風に大きな影響を受けているとされています。 そんな翁同龢の書は、掛軸にして床の間にかければ空気をグッと引き締める効果があるとして人気です。 また文章の名人としても知られ、詩や日記などは文学的・歴史的価値の高い物とされています。
激動の時代を生きた政治家にして書家
翁同龢がこの世に生を受けたのは、1830年のこと。現在の中国江蘇省に生まれました。父は清王朝において皇帝の家庭教師(帝師)として活躍した人物であり、同龢もまた王朝に仕える道を選びます。 学問に優れており、26歳の頃に科挙の最終試験を首席でパスして、父と同じく帝師に任じられました。
その後は皇帝の信任を得て順調に出世し、最終的には国の外交を統括する「総理衙門」の長となって政治手腕を発揮します。 清がフランスと干戈を交えた清仏戦争、日本と戦った日清戦争では積極的に主戦論を唱え、日清戦争後は下関条約に反対し、領土を守るために力を尽くしました。
しかし、清朝末期に至ると同龢の政治家人生にも陰りが見え始めます。 皇帝(光緒帝)を擁立する改革派と、王朝において圧倒的な権力を持っていた保守派(皇帝の叔母に当たる西太后)の争いが激化した際、同龢は改革派の主要人物として活躍しましたが、西太后の訴えによって職を解かれ、故郷に戻されます。 政治家としては挫折した形で後半生を過ごし、74歳で病没することになりました。
このような激動の生涯を送った翁同龢は、政治家として活躍するかたわら書の研究にも没頭しました。 特に古典を学ぶことに熱心で、過去の大家たちの作品を徹底的に研究。自らの書に活かしました。 中年の頃までは唐代の書家たちを手本とし、特に顔真卿の書には大きな影響を受けているといわれています。また50代に入ってからは宋の時代の大家たちの書風も取り入れています。
翁同龢の代表作
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翁同龢は政治家として活躍し、さまざまな人々と関係を結んでいた関係上、数多くの書信を送っています。内容はさまざまなですが、その書風はパワフルで1文字たりともおろそかなところがなく、伝統にのっとった優れた筆致であったとされています。 また、詩のフレーズを書いた「行書八言聯」なども数多く残しています。
その他、著書として『瓶庵詩稿』『翁文恭公日記』などを残しています。特に日記は、当時の清王朝の内部について克明に描いたものとして文学的・歴史的価値が高いとされています。
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