
尾形乾山(おがたけんざん)1663年–1743年

尾形乾山は、江戸時代の半ばに活躍した芸術家です。
のちの芸術に多大な影響を及ぼした画家・尾形光琳の弟としてこの世に生を受け、兄と同じ芸術の道を歩みました。
陶芸を得意としましたが少なくない数の絵画作品も残しており、素朴なタッチで抑制された世界観を表現した質実な作品を描いています。兄・光琳の陰に隠れがちではありますが、代表作の多くは美術館や博物館に所蔵されており、高い価値を誇ります。
質実な作品を残した光琳の弟
1663年、尾形乾山は京都で生まれました。
生家は富裕な呉服商で、何不自由のない青少年時代を過ごしますが、万事において派手好きで金遣いの荒い兄の光琳と異なり、乾山はおとなしく質素な生活を好み、父の遺産を継いだあとも兄のように放蕩な生活を送って食いつぶすようなことはしませんでした。
1689年、26歳の乾山は早くも隠居生活のような暮らしを始め、偶然家の近所に住んでいた高名な陶芸家・野々村仁清のもとで陶芸を学び始めます。 37歳のとき、貴族の二条綱平の世話を受けて窯を開き、以後は時々絵筆をとりつつ、主に陶芸家として活躍することになりました。乾山が焼き上げた壺や茶碗などに兄・光琳が絵付けをするという合作も頻繁に行っています。性格は正反対の2人でしたが仲は良く、光琳がお金に困った際には快く用立ててあげたという逸話も残されています。
そんな尾形乾山は、晩年を江戸で過ごしました。69歳のとき、縁があって移住。作品を制作したり、陶芸教室をひらいて後進の育成に当たったりしつつ過ごし、81歳でその生涯を閉じました。
尾形乾山の代表作
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「花籠図」
桔梗や野菊、女郎花(オミナエシ)といった秋の花々が籠の中で楚々とした美しさを見せている、その姿を描いた作品です。画面の下部に花々をそっと置き、上には乾山の自作の和歌を添えています。女性の美しさをたたえた和歌であり、その花々もまた女性を表現しているといわれています。 現在は福岡市美術館に所蔵されています。
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「八橋図」
平安時代の『伊勢物語』のうち、第9段(9話)に材をとった作品であるといわれています。 この話では、都を追放された貴族とその一行が八橋というところまで来て、橋のたもとにカキツバタが咲いているのを見て都を思い出して涙した……そんな物語が描かれています。乾山はその物語に登場する橋とカキツバタを一切の誇張がない素朴なタッチで描き、物語の風情に沿った作品に仕上げています。
その他、「撫子図」などが代表作として知られています。
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