
中村清治(なかむらせいじ)1935年–2011年

中村清治は、昭和から平成にかけて活動した洋画家です。
「黎の会」「和の会」など、美術団体の結成に立ち会っているものの、どこにも所属しなかったことで知られています。個展やグループ展など、限られたコミュニティの中でのみ活動を行い、作品を発表しました。
被写体の外見的特徴を正確かつ丁寧に捉えた、写実的な作品を多く描いているのが特徴。 また、陰影を巧みに使っているのもポイントで、明暗の差を絶妙に描き分けることで、リアリティや深みの増した絵に仕上げています。 そんな独自の作風を築き上げた中村は生前、人物画を中心に幅広い分野の絵を描いており、国内外問わず、高い評価を獲得しています。
一貫して独自のスタイルで画家人生を生き抜いた洋画家
中村清治は1935年、神奈川県横浜市に生まれました。
東京藝術大学に在学し、伊藤廉に師事していた1957年、自身の作品が学内賞である安宅賞に選ばれます。
ここで画家としての片鱗を現した中村は、同校卒業後に美術グループ「大地」を結成し、そこで数々の作品を発表。さらに1966年には、東京・銀座で個展を初開催するなど、目覚ましい活躍を見せました。
その後、1974年には「黎の会」、1977年には「和の会」の結成にそれぞれ参加。数々の美術団体設立に立ち会いました。
とはいえ、中村自身はどこのグループにも属さず、個展やグループ展など限られた場でのみ活動しており、生涯を通してこのスタイルを一貫しています。
その一方で、中村は何回もヨーロッパに足を運んでおり、本場で絵の技術や感性を磨いています。 優美なヨーロッパの風景を題材にした作品が多く見られるのはそのためです。 また、1975年にはパリで開催されたサロン・ド・サンコム展に出品しており、海外でもその才能を遺憾なく発揮。日本洋画史を代表する洋画家の1人として、晩年まで国内外で精力的に活動しました。
中村清治の代表作
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「椅子に座った婦人」
題目のとおり、椅子に腰かけた気品あふれる貴婦人の姿を描いた作品です。 緻密に描かれた女性像、鮮やかに彩られた貴婦人の衣装はもちろん、随所に見られる陰影もポイントのひとつ。細やかに表現された影によって、全体の鮮やかさがよりいっそう引き立っています。
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「フィレンツェ風景」
高所から見るイタリアの都市・フィレンツェの風景を描いた、中村の写実力の高さがうかがえる作品です。 全体を通して淡い色調に統一されていますが、こちらも細部に陰影をつけることで立体感が生まれ、リアリティに深みが増しています。
そのほか、「赤い肩掛けの婦人」「バラのある卓上静物(赤)」などが代表作として知られています。
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