工藤甲人(くどうこうじん)1915年–2011年
工藤甲人は昭和から平成にかけて活躍した日本画家です。
花鳥風月をテーマにした作品を得意としていますが、対象となる事物を丹念で繊細な筆致と色彩で描きつつ、象徴性の高い装飾を施した幻想的な作品に仕上げているのが特徴といえます。その作品は日本画に新たな境地を開いているとして、いずれも高い価値を誇ります。
幻想世界を描いて日本画の新境地を開いた画家
工藤甲人は1915年、青森県生まれ。
農家に生まれましたが、幼い頃から現実よりは幻想の世界に遊ぶことを好み、芸術家を目指します。
1934年、19歳の甲人は上京。日本画家・川端玉章が設立した私塾・川端画学校で学びつつ友禅の下絵を描くことで修行を積みました。
その後、新進気鋭の画家として活躍し始めますが、当時は戦争の時代。日本が敗戦に向かって転落する中、甲人も出征を余儀なくされます。
工藤甲人が画家として本格的な復帰を果たしたのは戦後、1950年代に入ってからのこと。創造美術(現在の創画会の前身)展覧会に出品した「蓮」が入選し、翌年にも展覧会で賞を獲得します。 その後、1960年代にかけて矢継ぎ早に傑作の数々を生み出し、実力派の画家として不動の高評価を受けるようになっていきました。独特の装飾で花鳥風月を表現した甲人の作品は、従来の日本画にはなかった幻想的な世界観を確立したものとして称賛されます。
そんな工藤甲人は1971年、東京藝術大学の教授に就任。1974年、創画会の結成に参加して新たな日本画の創造に向かいます。 以後も画業を続け、最晩年に至るまで尽きることのない創作意欲をもって作品制作にあたりました。 2011年7月29日に死去。96歳の誕生日を迎える前日のことでした。
工藤甲人の代表作
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「夢と覚醒」
美しい山河が淡い色調で広がる夢の世界にたゆたう“眠る人”と、世界の最深部で覚醒の時を迎えた人の姿が描かれています。 夢の世界と覚醒(現実)の世界が、独特の色彩感覚でそれぞれたくみに表現された作品です。
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「休息(冬)」
雪が広がる白銀の世界に林が配され、静謐な冬の世界が象徴的な色彩感覚で表現されています。 北国生まれの工藤甲人は、故郷の厳しく長い冬をテーマにした作品を数多く描いていますが、これもそのひとつ。“休息”というタイトルには、やがて来るはずの春を待つ祈りのような気持ちが込められています。
その他、「冬ともえ」「渇仰(春)」などが代表作として知られています。
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