小室翠雲(こむろすいうん)1874年–1945年
小室翠雲は明治・大正・昭和にかけて活躍した日本画家です。
中国の南宋画に影響を受けて日本で独自に発達した「南画」を学び、その伝統にのっとった作品を数多く残しました。国内で数々の賞を受賞しているほか、1904年のセントルイス万国博覧会や1930年にドイツで開催された日本画展などに作品を発表して好評を博し、国際的にも活躍しました。現在、代表作の多くは国内外の美術館・博物館に所蔵されており、作品はいずれも高い価値を誇ります。
近代南画を代表する画家のひとり
1874年、小室翠雲は現在の群馬県館林市に生まれました(当時は栃木県邑楽郡舘林町)。
1889年、15歳のときに故郷を出て、日本南画の代表的な画家のひとりであった田崎草雲に師事。師が死去する1899年までその門下にあって腕を磨き、日本美術協会の展覧会に積極的に作品を発表し、高い評価を得ます。草雲の死後は同世代の画家たちと切磋琢磨し、荒木十畝や高島北海といった画家たちとともに正派同志会を結成(1907年)。またこの頃から文展に作品を発表して高評価を獲得。第9回からは審査員を務めつつ出品して、新進気鋭の日本画家として活躍します。
こうして、日本国内における南画の代表的な画家のひとりとなった翠雲。1904年のセントルイス万国博覧会で作品が好評を得ていたこともあり、海外にもその目を向けるようになります。 1930年には、ドイツで開催された日本画展に代表として赴き、好評を博しました。 以後も数々の展覧会で活躍し、個展を開くなどしてその名をいよいよ高め、日本画壇の重鎮として存在感を発揮します。1945年にその生涯を閉じることになりましたが、最晩年に至ってもその筆は衰えることなく、文展などに作品を発表し続け、現役であり続けました。
小室翠雲の代表作
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「春景の孤鴨」
1904年のセントルイス万国博覧会に出品された作品で、現在はセントルイス美術館に所蔵されています。花萌える春の情景に鴨がたたずむ図を格調高く描いています。 美しく引き締まった構図の中で鴨が孤高の存在感を示しており、詩情豊かな趣があります。近代南画を代表する作品のひとつです。
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「渓山幽邃図」
緑深い山谷の風景を、抑制された色彩感覚と中国南宋画から連綿と連なる伝統にのっとった筆致で描いた作品です。天を衝く山峰に雲がかかり、近景の木々がその山を引き立てる役割を果たしています。 引き締まった統一感のある構図で、見る人を魅了します。現在は館林市立資料館に所蔵されています。
その他、「白雲紅樹図」「格天井花鳥図」などが代表作として知られています。
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