
児玉希望(こだまきぼう)1898年–1971年

児玉希望は大正・昭和に活躍した日本画家です。
風景画や人物画、歴史画などさまざまなジャンルの絵画を描いており、いずれも緻密で繊細な描写、独特の淡い色調が特徴として挙げられます。また優れた水墨画を残した画家でもあり、全盛期にはヨーロッパ各国をめぐって学びつつ水墨画の展覧会を開催して好評を博しました。その作品は日本国内外で高い評価を得ており、代表作の多くは美術館・博物館に所蔵されています。
世界に羽ばたいた日本画の巨匠
1898年、児玉希望は広島県に生まれました。
10代後半に上京。伝統的な日本画や浮世絵を学び、1918年には日本画家・川合玉堂の弟子となって腕を磨きます。ほどなく帝展に作品を発表し始め、1921年に「夏の山」で初入選を果たし、以後は新進気鋭の日本画家として注目を集めます。
1920年代後半に「盛秋」「暮春」がいずれも帝展の特選に選ばれて、その名は不動のものとなりました。
1931年から無審査で出品が認められるようになり、さらに翌年からは審査員を務めます。
帝展は戦後に「日展」と改称されますが、こちらにおいても希望は実力派の画家として活躍を続けます。 1952年、出品作が日本芸術院賞を獲得。1958年には日本芸術院の会員となります。 またこの頃、ヨーロッパを巡って各地で水墨画展を開催。好評を博し、その名を世界に知らしめました。
こうして、世界をまたにかけて制作活動を続けた児玉希望。日展の常務理事などの要職を歴任し、若い画家を積極的にサポートするなど、晩年に至るまで公私ともに活躍し、日本画の発展に尽くしました。
児玉希望の代表作
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「花下吟詠」
散りそめる桜の花の下で、懐紙と細筆を手にした武士が歌を詠もうとしている姿が描かれています。 侍烏帽子に大鎧を身に着けた、身分の高い武士。その目もとはきりりとして涼やかで、彼が一流の文化人であることを示しています。今まさに歌のフレーズが思い浮かぼうとしている緊張感に満ちた一瞬を、シンプルながらも繊細な筆致で印象的に描いています。
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「仏蘭西山水絵巻(山・海・河)」
ヨーロッパ遊学の成果として発表された大作であり、児玉希望の畢生の代表作です。 フランス(仏蘭西)の山村や港町、そして雪に頂きを覆われた巨大な山々などを描いた水墨画であり、緻密な描写と水墨ならではの幽玄なムードが相まって、西洋世界を東洋の絵画世界にナチュラルに溶け込ませています。 上の「花下吟詠」とともに、現在は東京国立近代美術館に所蔵されています。
その他、「暮春」「室内」などが代表作として知られています。
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