
靳尚誼(きんしゅうぎ)1934年–

靳尚誼は、現代の中国において油彩画の巨匠と見なされている人物です。 写実主義を基本に据えた古典的な構図の人物画を得意としており、緻密な色遣いと筆運びによって繊細微妙な人間の表情を生き生きと表現しています。時の権力者や近現代の偉人たち、アジア周辺の少数民族の人々など、さまざまなテーマで優れた作品を生み出しています。 オークションに出品された作品が億単位の落札額を誇るなど、中国内外で高い価値を持っています。
「古典写実油彩」をきわめる、現代中国を代表する画家
1934年、靳尚誼は河南省で生まれました。
幼年時代から絵画に夢中で、小学生の頃には盛んにマンガを描いて級友たちを喜ばせていたというエピソードが残されています。
歴史・地理の分野でも才能を発揮しますが、尚誼の興味は一貫して絵画に向いていたようで、15歳の頃には絵画の専門学校に入ります。
それまで我流で学んでいたために当初は成績が良くなかった尚誼ですが、絵画を基礎からしっかり学び直すうちに天性の才をあらわし、優れた成績をおさめるようになります。
そんな靳尚誼は、青春期にあたる1950年代を絵画の勉強に費やしました。 1953年に北京の中央美術学院を卒業したあと、艾中信、羅工柳といった画家たちに学びました。 さらに1955~1957年には、当時のソビエト連邦から美術講師として派遣されていた油彩画家・マキシモフのもとで研鑚を積みます。
学業を終えたあとは中央美術学院で講師を務めつつ、作品の制作も積極的に行うようになります。 1960年代に入ると、国立美術展などに出品した作品が高い評価を得るようになり、新進気鋭の画家として称賛を浴びます。中国革命博物館に委託されて毛沢東(当時の国家主席)を称揚する絵画を制作するなど、国家的な事業に抜擢される機会も増えました。 その後、中央美術学院の教授や学部長といったポストに就き、1990年代以降は海外にも積極的に出向いて芸術家の国際交流を進めています。 また現在に至るまで精力的に絵画制作も行い、作品が発表されるたびに美術界の話題を呼んでいます。
靳尚誼の代表作
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「塔吉克新娘」
華やかな衣装に身を包んだ、タジキスタン(塔吉克)の花嫁(新娘)を描いた作品です。 1983年に制作された油彩画であり、婚礼の日を境に新しい世界へ飛び込んでいこうとする若い女性の凛とした美しさが、緻密な線で繊細に表現されています。 なお、この作品は2013年、中国で行われたオークションに出品され、日本円にして約14億円という破格の価格で落札されています。
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「果実」
1985年に制作されたこの作品は、リンゴ園の中で佇む少女の姿を描いています。 みずみずしい葉の緑と、少女が手にしたつややかな青リンゴ、そして少女が身につける黄色いTシャツが鮮やかなコントラストをなしています。生き生きとした生命力を秘めた、少女の強いまなざしも魅力的です。
その他、「青年女歌手」などが代表作として知られています。
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