
柳沢淇園(やなぎさわきえん)1703年-1758年

柳沢淇園は、江戸時代の中期に活躍した文人画家です。
身分の高い武士でありながら文学や書道、絵画などに造詣が深く、幼少期からさまざまな作品を手がけました。専業の画家ではない文人が絵を描くという「文人画」の走りになった画家のひとりです。作品の中には国内外の有名な美術館に所蔵されているものも多く、いずれも高い価値を誇ります。
日本の文人画の先駆者となった画家
1703年、柳沢淇園は江戸で生まれました。
実家は元禄時代に将軍家の側用人として権勢を誇った大名・柳沢吉保の家老職を務めており、主家からはたいへん重用されていました。次男として生まれた淇園は、本来であれば柳沢家を継ぐことはできませんでしたが、特別扱いを受け、兄とは別に柳沢家2000石を立てることを許されています。
こうして身分の高い武士として安定した生活を送ることになった淇園ですが、その関心は武士としての務めよりも芸術にありました。武芸に優れた才能を発揮した一方、10代の頃にすでに『文実雑話』『青楼夜話』などの著作を手がけ、絵画制作も行っていたといわれています。 絵画には8歳の頃から親しんでおり、狩野派の日本画や中国の画法など幅広く学んでいました。
その後、淇園は兄が死去したことを受けて柳沢本家を継ぐことになりましたが、贅沢な生活が好きで奇行も多かったといわれ、石高を大幅に減らされるという憂き目にも遭っています。 しかし晩年は、文人画家として活躍するかたわら藩政にも積極的に関わり、財政難に苦しむ藩を救うためにさまざまな取り組みを行ったといわれています。 そんな柳沢淇園が亡くなったのは、1758年のことでした。 淇園の生涯は、残された随筆『ひとりね』をはじめとする膨大な作品が現在に語り伝えています。
柳沢淇園の代表作
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「関羽像」
中国の歴史小説『三国志』に登場する英雄・関羽を描いた作品です。容貌魁偉な豪傑の風貌を迫力たっぷりに描いているのが特徴ですが、顔がやや大きく強調されて描かれているところなどユーモラスな趣も感じられるのが印象に残ります。シンプルでありながらも、衣装の細かい描き込みや表情の豊かさもポイントといえます。この作品は現在、東京国立博物館に所蔵されています。
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「花卉図」
色とりどりの花々をリアルな質感で緻密に描いた作品。デフォルメした人物を描いた上の「関羽像」のような作品とは異なり、細かい部分にまで筆が及んでいるのが特徴です。この作品は現在、ドイツのベルリン国立アジア美術館に所蔵されています。
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