関山月(かんさんげつ)1912年–2000年
関山月は、現代中国を代表する「嶺南画派」の画家です。
嶺南画は、清の時代に惲寿平が発展させた「没骨(輪郭線を描かずに絵の具で直接表現する技法)」を継承しつつ、西洋画の構図を活かした作品に仕上げるのが特徴です。
関山月は“嶺南画派の祖”とされる画家・高剣父に学び、この画派を発展させました。特に花卉画を得意としており、伝統を受け継ぎつつ現代的な感性を盛り込んだ作品を数多く世に送り出しています。
国際的な評価が高い画家ですが、中国では特に高い評価を得ており、その作品は高い価値を持ちます。
中国広東省にはその作品を数多く展示する「関山月美術館」があるほか、山月を特集した展覧会も頻繁に開催されています。
美しい風物を描く「嶺南画派」の代表的な画家
1912年、関山月は中国広東省に生まれました。
教師を育成する広州市師範学校に進み、絵画を専攻。1935年に卒業したあとは、嶺南画派の創始者といわれる画家・高剣父に教えを請い、絵画の腕を磨きました。
伝統的な中国画を学び、惲寿平が発展させ、高剣父がよみがえらせた「没骨」の技法を身につけます。
こうして身につけた中国画の伝統に、山月ならではの感性を盛り込んで完成させた作品たちは、展覧会などで大いに話題を呼びます。
以後、山月は広州市立芸術専門学校で教鞭を取りつつ、画家としての活動を本格化させます。 1940~1950年代には健脚を活かして国内を巡り、写生に励みます。 特に、新疆ウイグル自治区を含む西北・西南部では、少数民族の暮らしを背景にした風景に魅了されます。この地で山月は盛んに写生し、作品に活かしています。
その後は、全国美術家協会常務理事、全国文学芸術界連合会医院などを歴任。中国美術家協会広東分会では副主席の座につき、絵画の発展に尽くしました。
関山月の代表作
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「緑色長城」
1974年、関山月の画家人生の全盛期に描かれた大作です。
緑化政策によって木々が植樹された海岸線の風景を西洋画風の構図で写し取り、没骨の技法を駆使して繊細に描き上げています。嶺南画派を代表する作品のひとつであり、豊かな抒情性が画幅いっぱいに表現された傑作です。 -
「北国牧歌」
中国北部の荘厳な風景を、没骨を活用した嶺南画のタッチであわあわと表現した作品。切り立つ山稜とたなびく雲、緑の野には放牧の民の姿が描き込まれています。 こちらは、中国広東省の関山月美術館に所蔵されています。
その他、関山月美術館に所蔵されている「九十年代第一春」「毛主席故居叶坪」なども代表作として知られています。
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