
酒井抱一(さかいほういつ)1761年‐1829年

酒井抱一は江戸時代後期に活躍した絵師兼俳人です。
彼は桃山時代に誕生した絵画様式「琳派」の派生である「江戸琳派」の祖といわれている人物で、数多くの名作を残してきました。
また酒井抱一は江戸時代中期を代表する画家・尾形光琳の作品に大きな影響を受けたことでも知られています。生まれた時代が異なることから直接師事することは叶わなかったものの、光琳作品を心から愛し、彼の没後100年のときには光琳百回忌を開催しました。
代表作には『夏秋草図屏風』があり、これは光琳が残した『風神雷神屏風』の裏側に描かれたことでも知られています。
自由奔放な性格だった酒井抱一
江戸時代、姫路藩の名家であった酒井忠恭の孫として誕生した酒井抱一。本名は酒井忠因(さかい ただなお)で、幼少期の名は善次としていました。
酒井家の第四子であった抱一は、優秀な兄・忠以の庇護を受け17歳で元服。ちなみに忠以は茶道や絵画、能といった文化・芸術にも秀でており、当時江戸の大手門前に建てられていた酒井家別邸は各界の社交場のようになっていたといわれています。こうした影響もあり抱一も文化人としての道を歩むようになりますが、その裏では悪友たちと花街通いするなどの素行の悪さも目立っていました。
1783年ごろから浮世絵師・歌川豊春に師事。光琳作品に出会ってからはその作品を模写しはじめますが、途中からオリジナルの作品を多数生み出し、「江戸琳派」を確立させます。
1790年、最愛の兄を亡くし出家。しかしこの出家は酒井本人の意思ではなかったといわれていますが、武家社会で生きることを強いられていたときよりも芸術と向き合えるようになったとし、自由な創作活動ができるようになったとしています。
1817年以降は蒔絵の制作をはじめるなど、多方面で活躍していた抱一ですが、そんな酒井に大きな仕事が舞い込みます。その注文は、11代将軍徳川家斉の父・一橋治済へ贈るための屏風であり、酒井が愛する光琳の名作『風神雷神屏風』の裏側に描くというもの。またとない機会を手に入れた酒井は渾身の力作を仕上げます。
それが『銀屏風「風雨草花図」(通称「夏秋草図屏風」)であり、これは彼の代表作となりました。
酒井抱一の代表作
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『風雨草花図』
1821年~1822年に手がけたものとされており、現在は国の重要文化財に指定されています。雨に打たれた夏草と秋風にそよぐ草花を描いたこの作品は、表面に描かれた風神雷神がいる場所、「天空」の対比となっている点や、光琳が金を使っているのに対し銀を使用している点などが高く評価されました。
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『松風村雨図』
1785年に制作された本作品は当時流行していた「紅嫌い」という画風を取り入れた作品です。「紅嫌い」とは、派手な装飾をせずに黒を基調とし、わずかな差し色として藍色や黄色を使うというもの。新しいもの好きであった抱一の性格が見て取れるこの作品は現在京都市にある細見美術館に保管されています。
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