
中島宏(なかじま・ひろし)1941年–2018年

中島宏は、昭和から平成にかけて活躍した陶芸家です。 青磁は鮮やかな青色を出すのが難しいとされているなか、優美な青色を表現することに成功。他に類を見ないその美しさから、「中島青磁」「中島ブルー」といった言葉が生まれたほどです。 陶芸界だけでなく現代美術の分野にも影響を与えており、2007年、その功績が称えられて「青磁」の国指定重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されました。 各種メディアでも取り上げられ、今後のさらなる活躍が期待される天才陶芸家でしたが、2018年、76歳で亡くなりました。
そんな宏の作品の中には、貫入(釉薬を塗った部分にできるひび模様)を巧みに使った作品、紅釉を用いて鮮やかなピンク、紫に発色させた作品などもあります。 いずれも青磁を極めたからこそ造形できる芸術品であり、多くのコレクターから絶賛されています。 彼の手掛けた作品は絢爛豪華な趣を感じさせるものが多く、随所に高度な技術が伺えます。
“青”を極めた天才陶芸家
中島宏は1941年、佐賀県武雄市に生まれました。 陶芸家である父の影響を受け、10代の頃から本格的な作陶活動を開始。父の手伝いをしつつ、その腕を磨いていきました。 この頃、研究のために巡っていた窯跡から、美しく発色した青磁の陶片を発見。その美しさに心奪われ、青磁一筋で歩むことを決めたといいます。
その後、20代後半で独立した宏は、武雄市弓野の窯跡に「弓野窯」を築窯。 閑静な田舎の地で、美しい自然風景に癒やされながら青磁の研究・制作に明け暮れました。 そして、試行錯誤の末に、独自の方法で青磁を作り上げることに成功します。 こうして生まれた宏の作品は、1977年に日本伝統工芸展で奨励賞を獲得。 以後、数多の展覧会でも栄えある賞を受賞し、いつしか「中島青磁」「中島ブルー」と呼ばれるほどにその知名度を上げていきました。 この功績が称えられ、1990年に佐賀県指定の重要無形文化財保持者に認定。さらに2007年、「青磁」で国指定の重要無形文化財保持者に認定されました。
- 1941年
- 佐賀県武雄市西川登町にて誕生
- 1969年
- 弓野の古窯跡に登窯を建て独立する
- 1985年
- 中国に赴き浙江省龍泉県古窯跡を踏査(日本人初の事)
- 1990年
- 佐賀県の重要無形文化財保持者に認定される
- 2007年
- 青磁で国指定の重要無形文化財保持者に認定される
- 2018年
- 逝去
中島宏の代表作
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「天青瓷茶碗」
一律に鮮やかな青を発色した、清爽感あふれる上品な作品。 一見するとシンプルなフォルムに見えますが、随所に細やかな貫入があり、奥深い美しさを放っています。 中島宏ならではの丁寧さ、技術の高さが伺える至極の一品です。
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「粉青瓷線彫文壺」
1981年開催の西日本陶芸美術展に出品され、見事に内閣総理大臣賞を獲得した作品。 重厚感を感じさせる青銅色をしているほか、全体に細かな線文が施されているのが特徴です。 青を極めて人間国宝だからこそ表現できる鮮やかな色彩、洗練されたフォルムが高く評価されています。
その他、「青磁貫入文組鉢」などが代表作として知られています。
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