
呉湖帆(ごこはん)1894年–1968年

呉湖帆は、20世紀半ばの1930年代から1960年代にかけて活躍した画家です。
中国画の伝統に根ざした山水画や花卉画を得意としました。特に山水画は、描写の緻密さで遠近を描き分ける手法が特徴的です(遠方は墨のみで淡く、近方は細かく描写して奥ゆきを表現しています)。
また呉湖帆は鑑定家としての顔も持っており、古今の中国絵画に精通していました。名作を知り、それらに大いに影響を受け、自分の作品作りに活かしています。そんな呉湖帆の作品は国内外で高評価を得ており、高い価値を持ちます。
“名作”を知り尽くした画家にして鑑定家
1894年、呉湖帆は中国江蘇省に生まれました。生家は古い書画を扱う鑑定家を営んでおり、祖父には書画家として活躍していた呉大澂がいます。 そのような家庭環境で育った呉湖帆は、幼い頃から書画に興味を持ち、祖父に学んで10代の頃から作品作りにいそしみました。また、祖父に学んだのは主に絵画でしたが、家業を通じて知った董其昌(明代中国の書家)の書を学び、書家としても優れた才能を発揮することになります。
そんな呉湖帆は10~20代に故郷で過ごした習作時代を経て、30代になって上海に移り住んでから画業を本格的にスタートさせました。 作品作りに励むかたわら、書画制作の結社として「正社書画会」を画家の陳子清とともに設立し、また古い書画を現代に伝えるために「梅景書屋」を設立します。 その後は、若い画家を育てつつ優れた作品を数多く制作しました。 また、この頃は鑑定家としても活躍します。1935年、中国に古来伝わる作品をまとめた「故宮コレクション」がイギリスで展示された際には、審査委員をつとめています。 鑑定家としては、現在「上海の四大鑑定家」のひとりとして知られています。
その後、画家としても活躍を続け、1958年には第1回上海美術展覧会でその作品が公開されて大きな話題を呼びました。
呉湖帆の代表作
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「青緑山水」
文字通り、みずみずしい青や緑を基調とした山水風景を描いた作品です。 山嶺がダイナミックにそびえる仙境に人家が点々と配置された幽玄な風景を、のどかなひっちで描いています。墨や絵の具の濃淡で遠近感を表現する、呉湖帆ならではの特徴が凝縮された傑作です。
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「廬山小景」
流麗なタッチで描かれた川の流れを中心に、淡く表現された葉、重厚感たっぷりの岩、そして目を射るような色彩の花が効果的に表現された作品です。 花卉を得意とした呉湖帆らしく、草木や花の精緻な描写が美しく仕上げられています。
その他、呉湖帆の業績は作品集『呉湖帆山水集錦』などでも見ることができます。
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