趙孟頫(ちょうもうふ)1254年–1322年
趙孟頫は、宋代の末から元代の初期にかけて活躍した書画家です。
書は東晋時代に名人とうたわれた王羲之の書風を学び、絵画は宋やそれ以前の唐の時代に栄えた画風を継承しました。初め宋王朝の官僚として仕え、のちにモンゴル民族による元王朝にも仕えたことから「裏切り者」と評価されてきた歴史もありますが、現在では名誉が回復されています。
その書画は、唐や宋の時代に漢民族が脈々と伝えてきた文化を継承するものであり、趙孟頫が果たした役割は大きいといわれています。
二朝に仕えながら漢民族の文化を守り抜いた画家・書家
1254年、趙孟頫は現在の中国浙江省に生まれました。
南宋の王朝末期、若くして非凡の才をあらわしていた趙孟頫は早くから官僚として活躍していましたが、27歳の頃(1271年)に南宋が滅亡します。
それまで王朝の名前は違えど一貫して漢民族が支配してきた中国大陸が、初めてモンゴル民族による支配を受けることになりました。皇帝フビライ・ハンが統治する元王朝の時代が到来したのです。
趙孟頫は、南宋が滅びると同時に隠遁生活に入りました。 しかし1286年、優れた人材を求めたフビライによって召し抱えられ、重用されます。書に堪能であること、絵画の知識も豊富な一流の知識人であることが、フビライに気に入られた理由でした。 具体的には、詔勅(皇帝の文書)の作成に携わる翰林院で高官の地位に就いて活躍します。
こうして、二朝(南宋と元の朝廷)に仕えることになった趙孟頫。 「宋の恩を忘れたのか」と誹謗されることもありましたが、求められた職を粛々とこなし、そのかたわらで南宋の時代まで受け継がれてきた漢民族による書画の文化を絶やすまいと、積極的に書画を制作します。 教育にも熱心で、息子の趙雍、趙奕はのちに画家として名を残しました。
趙孟頫の代表作
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「水村図鑑」
江南地方の風光明媚な水郷の風景を、朴訥としていながらも流麗な筆致で描いた作品です。
遠方に山嶺が見え、手前は爽やかな風さえ感じさせるようなうららかな空気に満ちた風景が広がる……そんな美しい山水風景が、見事に表現されています。 現在、この作品は北京の故宮博物院に所蔵されています。 -
「与中峯明本礼」
こちらは、趙孟頫の書家としての代表作です。 禅僧の中峰明本にあてた6通の私的な書簡(手紙)ですが、王羲之の書風をもとにした端正な筆遣いは、単なる私信を超えた美しさを備えています。 美術的に高い評価を得ており、現在は日本の静嘉堂文庫美術館に所蔵されています。
その他、「玄妙観重修三門記」などが代表作として知られています。
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