金延標(きんていひょう)生没年不詳
金延標は、清代中国で活躍した画家です。
清王朝の最盛期を築いた名君・乾隆帝のもとで、宮廷画家として絵筆をふるいました。
その作品は気品を備えつつも、ユーモラスな匂いを含む仕上がりになっているのが特徴です。力強く明朗なタッチが特徴で、作品の趣きは唐代の画風に寄せていたといわれています。
宮廷で愛されていただけあって、その作品は現代においても高い美術的価値を誇ります。
ユーモアあふれる絵画を得意とした宮廷画家
金延標は、現在の中国浙江省で誕生したと伝えられています。
その生涯は謎が多く、生没年は不詳です。
しかし、画家として表舞台に立って活躍した時期は、主に1750年代以降と推察されます。
当時の皇帝・乾隆帝は1750年代以降、現在の浙江省を含む江南地方を何度か訪れました。王朝に反抗的な態度を取りがちな江南地方の人々を、手なずける目的があったといわれています。 そのとき、金延標はのちに傑作と語り継がれる作品「白描羅漢冊」を皇帝に献上します。 これが乾隆帝の目に留まり、宮廷画家として召し抱えられるようになった……そんな逸話が残されています。
あくまでも逸話ではありますが、いずれにせよ金延標が乾隆帝の時代に宮廷画家として活躍していたことは間違いありません。 唐の時代の画風を継承し、独特の明朗でユーモアに満ちた作品を描いた金延標は、宮廷内やその周辺の文化人から高い評価を得ます。 そして現在に至るまで、その名を不動のものとしています。
金延標の代表作
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「白描羅漢冊」
金延標が、乾隆帝に召し抱えられるきっかけになったといわれる作品です。 柔和な笑みを浮かべ、波間にすっくと立っている羅漢(悟りを開いた高僧)、そして彼に従う無邪気な童子たちの姿を描いています。たっぷり肉のついた福々しい雰囲気の羅漢が、茶目っ気たっぷりの笑みを浮かべている……そのユーモラスな表情が見どころです。 また、羅漢が身につけた衣服のヒダや彼の足もとにある波の動きも繊細に表現され、引き込まれるような魅力をたたえています。
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「馮婕妤擋熊図」
漢王朝の時代、元帝が美しい側室たちとともに獣を格闘させる催しを見物したとき、1頭のクマがにわかに狂乱して人々を襲いました。みんなが逃げ惑う中、側室のひとりである馮媛のみが元帝のそばに駆けつけて両手を広げ、クマを防ぎました。その後、美しさと勇気、献身の心を兼ね備えた馮媛は、以前にも増して皇帝に深く愛されました……。 そんな故事を題材に描かれたのが、この作品です。 激しく咆哮するクマと、及び腰で槍を向ける兵士たち、逃げ惑う側室たち、堂々としている元帝、そして華奢ながらも凛とした立ち姿でクマに立ちふさがる馮媛の姿が、格調高く描かれています。
その他、「冰戲圖」などが代表作として知られています。
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