
秦蔵六(はたぞうろく)1823年–当代

秦蔵六は、江戸時代末期から現在まで代を重ねている金工作家の名跡です。2020年現在は、6代目が「秦蔵六」を継承しています。
初代・蔵六は「蝋型(ろうがた)鋳造」に力を入れていて、中国の古銅器を模した作品を制作していました。その作品は鋳金技術が高く個性的であることが特徴で、古銅器に金箔を施した作品は、現在でも高く評価されています。その後、代を重ねる中で古銅器以外に鉄瓶や銀瓶、香炉などを制作していますが、中でも4代目・蔵六が手がけた作品は色使いが個性的であるとして人気を高めています。
時の権力者に認められた鋳金技術
初代の秦蔵六は1823年生まれ。京都の「龍文堂」で鋳金の技術を学びました。
龍文堂は鉄瓶製作が有名で、蔵六は数々の鉄瓶、銀瓶を制作しています。得意としていたのは中国銅器の模倣で、その鋳金技術は国内で右に出る者がいないといわれたほどでした。
蔵六は、ひとつの型からひとつの作品を仕上げる鋳造方法を採用しており、生み出される作品はまさに「唯一無二」のものとして高く評価されました。
やがて、「京都に優れた鋳金家がいる」という噂が幕府に届くようになると、幕末の“最後の将軍”徳川慶喜の黄金印を制作するよう命じられます。
こうして、地位と名誉を確実なものへとした蔵六は、明治天皇の御璽(ぎょじ)や国璽(こくじ)も制作しており、生涯にわたり日本を代表する金工作家として活躍しました。
2代目・秦蔵六は3代目、4代目に初代の技術を継承することに注力し、自らも鉄瓶を制作。また4代目・秦蔵六は幼い頃から鋳金の世界に身を置いていたこともあり、『純錫罐座』『塗金銅花器 立鼓式』などの代表作を生み出しました。4代目は技術保持資格者として認定され、京都金属工芸協会長に就任。個展を開催するなどして文化の発展にも注力しました。
秦蔵六の代表作
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純銀瓶「阿古陀」
3代目の蔵六が手がけた銀瓶で、なめらかで美しいフォルムが特徴です。初代から受け継いだ技術を惜しみなく披露しているとして高く評価されています。3代目・蔵六が手がけた作品はもともと数が少ないため、希少性が高い作品です。
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古銅器「青銅犠耳饕餮文方罍」
中国の酒器をモチーフにした作品。蔵六の伝統的な技術によって制作されたもので、どっしりとした外観でありながら、繊細な模様が特徴です。 目には見えないような細かいところまで繊細な技術が詰め込まれているこの作品は、中国の文化と日本の技術のコラボレーションだともいわれています。
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