山本陶秀(やまもと・とうしゅう)1906年-1994年
山本陶秀の作品は、備前焼の手法で作られています。
備前焼は岡山県備前市を中心に制作されている焼きもので、発祥時期は平安時代末期と古く、日本古六窯の一つとして高く評価されています。
備前焼の特徴は、釉薬(ゆうやく)を使わないこと。釉薬は、磁器の表面にガラス質の膜をつけるために用いられるのですが、備前焼では一切使用しません。
この手法は『無釉焼き締め』と呼ばれ、伝統的な製造方法として現代まで守られています。
釉薬を使わずに仕上げることで、味わいのある「赤み」が現れます。また窯の中で起こる物資変化によって模様が出現したり、一部の色味が変化したりするので、世界に一つの作品が完成するのです。
山本陶秀はこうした備前焼の特徴を忠実に守り、茶碗や酒呑、花瓶などを制作。いずれも優れた作品であり、高い価値を持ちます。本名「政雄」の頭文字を取った「マ」の陶印が施されているのが特徴です。
「備前焼」の魅力を海外にも伝えた人間国宝
1906年、現在の岡山県備前市伊部に生まれた山本政雄は、15歳で陶芸の道を志します。 窯元・黄薇堂で修行を積み、1933年には独立。自身の窯を築き上げ、号を山本陶秀としました。
1948年には備前焼の技術保存資格者に認定され、1959年のブリュッセル万国博覧会に出品した作品はグランプリ金賞を受賞します。 こうして世界中に備前焼の美しさを知らしめた陶秀は、この後日本工芸会の理事に就任し、紫綬褒章を受賞するなど陶芸家として飛躍します。
また、皇室や伊勢神宮、スペイン王室などに自身が手がけた花瓶を献上するなど、国を代表する陶芸家としての功績が認められ、1987年人間国宝に認定されました。 1994年に永眠するまで陶芸家としての一生を貫きました。
- 1906年
- 岡山県の備前市にて誕生
- 1921年
- 15歳の時に備前伊部焼の窯元である黄薇堂に見習いとして入る
- 1923年
- 細工物の技術を習得する
- 1933年
- 陶秀と号する
- 1948年
- 備前焼技術者として認定される
- 1955年
- 日本伝統工芸展に出品し初入選する
- 1959年
- 岡山県重要無形文化財保持者に認定
- 1987年
- 国指定の重要無形文化財保持者に認定
- 1994年
- 逝去
山本陶秀の代表作
-
「肩衝茶入」
1987年、第34回日本伝統工芸展に出品した作品であり、茶と鈍色が入り混じったようなどっしりとした色合いが特徴の茶入。人間国宝に認定された年の作品であることから、この作品が“陶秀の名刺代わり”の作品ともいわれています。
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「備前徳利」
陶秀作品らしい洗練されたディテールが特徴の徳利は、人間国宝認定後に制作した作品とされています。 白味が強い土色に緋色の襷がかけられたようなデザインは備前焼の持ち味であり、陶秀が手がけることによりその魅力が最大限に発揮されています。 この徳利に似た風合いの作品は、酒呑や茶碗にも見られます。
その他、陶秀の優れた作品の数々は『備前山本陶秀作品集』をはじめとする画集でも見ることができます。
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