森川杜園(もりかわとえん)1820年–1894年
森川杜園は、江戸時代末期から明治にかけて活躍した彫刻家です。
初め絵画を学んだあと人形作りを手がけるようになり、さらに彫刻へと手を広げ、明治の開化期において近代彫刻の基礎を作る一翼を担いました。
奈良の人形師たちの影響を強く受け、独自の技法を加えて「奈良一刀彫」という技術を編み出します。特に動物を題材にした作品を多く残しており、緻密な仕上がりで高い評価を受けています。その作品の中には有名美術館に所蔵されているものも多く、現在でも高い価値を誇ります。
幕末・明治に「奈良一刀彫」を創始した彫刻家
江戸時代末期の1820年、森川杜園は現在の奈良県に生まれました。
初め画家を志し、動物画を得意としていた巨匠・内藤其淵に学びます。その後、18歳のときに奈良の人形師・岡野保伯に師事。人形作りに取り組み、才能をあらわします。
奈良人形の作家たちに深い影響を受けた杜園は、伝統的な技法に独自の工夫を加えた「奈良一刀彫」を創始。緻密な彫刻と彩色で数々の名作を手がけ、注目されるようになります。 特に、1877年に開催された第1回内国勧業博覧会では「蘭陵王」「鹿」といった作品を発表して高評価を獲得。さらいその4年後に開催された第2回内国勧業博覧会では代表作のひとつである「龍燈鬼立像(模造)」を発表。この作品は妙技一等賞を獲得しています。
その後は、日本を代表する彫刻家のひとりとしてその名を知られるようになり、国際舞台でも活躍。死去する前年の1893年には、シカゴ万国博覧会に大作「牝牡鹿」を発表し、高い評価を受けています。
森川杜園の代表作
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「龍燈鬼立像(模造)」
こちらは東京国立博物館に所蔵されている作品で、“模造”とあるようにオリジナルの彫刻作品を模して制作されたものです。興福寺西金堂に収められている龍燈鬼立像を2分の1サイズで表現したものとなっています。燈台を頭の上にのせた鬼ががっしりした腕を組み、直立不動で立っています。 その精緻な技術と表現力の高さが高く評価され、第2回内国勧業博覧会で妙技賞を受賞。当時の文部省博物局によって買い上げられたという経緯があります。
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「牝牡鹿」
こちらは1893年、シカゴ万国博覧会に出品された作品です。メスの鹿が座ってくつろいでいる姿と、オスの鹿が角を振り立てて雄々しく立っている姿を表現しています。 オスの鹿は角を含めて高さが148cmに及ぶ大作であり、野生のエネルギーが感じられる表現力の高さで高い評価を受けました。
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