
佐々木大樹(ささきたいじゅ)1889年–1978年
佐々木大樹は、大正から昭和にかけて活躍した彫刻家です。明治維新後、西洋からの芸術の影響を色濃く受けていた日本の芸術界に抵抗を感じ、独自の道を模索。伝統的な仏教彫刻にヒントを見出し、伝統美とモダンな美を融合させた作品で新境地を開きました。 優れた作品を多く発表するかたわら教育者としても活躍。美術学校で多くの学生を指導し、日本の近代彫刻の発展に尽くしました。 仏像や観音像も多く手がけており、現在でも多くの人を魅了しています。
伝統的な仏教彫刻を取り込んだ近代彫刻を代表する彫刻家
1889年、佐々木大樹(本名・長次郎)は現在の富山県黒部市に生まれました。 東京美術学校(現在の東京藝術大学)に進んで彫刻を学びますが、独自の道を見つけるまでには試行錯誤の日々が続きました。 西洋の彫刻を模倣するだけの作品も多く見られた当時の日本に疑問を抱き、真似ではない独自の道を模索。そんな中で出会ったのが仏像でした。これをきっかけに、伝統的な仏教彫刻をもとにモダンな近代の思想や精神性を盛り込んだ独自の彫刻作品を手がけるようになっていきます。
そんな佐々木大樹が世に認められたのは、1920年のこと。帝展に出品した「誕生の頃」が初入選を果たし、さらに特選に選ばれます。 その後は、独自の道を切り開いた新進気鋭の彫刻家として活躍。帝展をメインに活躍を続け、そのかたわら帝国美術学校(現在の武蔵野美術大学)や多摩帝国美術学校(現在の多摩美術大学)などで教鞭をとり、多くの学生を育て、後進の育成に力を尽くしました。 そのほか、日本美術展覧会の評議員に就任するなどして、彫刻界で確固たる地位を築きます。
こうして活躍を続けた佐々木大樹は、後半生に至って故郷に大観音像を建てることを目指し、制作に着手します。しかし、完成を待たずに1978年に死去。作品は五男の佐々木日出雄が引き継ぎ、1982年に「平和の像」として完成しました。
佐々木大樹の代表作
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「平和の像(大観音像)」
晩年の佐々木大樹が取り組んだ高さ12mに及ぶ観音像です。富山県黒部市の大原山山頂にあります。平和への祈りが込められた作品で、慈愛に満ちた観音様の姿が格調高く表現されています。 佐々木大樹は晩年、3年をかけて原型を作り、中間像を制作するなど本体の完成に向けて取り組みを続けましたが、完成を待たずに死去。原型、中間像をもとに大樹の五男である佐々木日出雄が引き継いで1982年に完成させました。現在も多くの人が拝観に訪れる名所のひとつとなっています。
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「心象」
富山県高岡市にある高岡古城公園に設置されています。 独特の表情やポージングが印象的な作品で、佐々木大樹が生涯を通じて追い求めた仏教彫刻のエッセンスがここにも色濃く感じられます。
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