
北村静香(きたむらせいこう)1904年–1976年

北村静香は、昭和を代表する金工家です。
出身は岡山県で、その技術は岡山県重要無形文化財にも指定されています。北村静香の作品は、鉄や銀などの金属板を細かく叩きながら湾曲する物体を作り上げる「一塊打出し」という技法で仕上げられているのが特徴です。この技法によって多くの銀瓶、鉄瓶、香炉を制作しました。残されている作品や文献が少ない作家であるため、長らく「知る人ぞ知る作家」とされてきましたが、近年は日本のみならず海外の骨董ファンからも注目されています。
「再現困難」といわれるハイレベルな技術を確立した作家
1904年、北村静香(本名・茂雄)は、現在の岡山県岡山市で誕生しました。
同じ岡山市で金工をしていた真鍋静良と知り合ったことがきっかけで金工の道を志し、静良に弟子入りします。静香と真鍋はともに新宗教の大本教を信仰しており、その関係で知り合いになったというエピソードが残されています。静香がのちに得意とした「一塊打ち出し」は、静良に学んだものでした。大変難しい技術だといわれていますが、静香はこの技術を見事に修得しています。その後、師である真鍋静良の名から「静」を受け継ぎ、「金工家・北村静香」と名を改め、本格的な創作活動を開始。金工の中でも特に難しいといわれる鉄瓶を得意としました。
通常、鉄瓶や銀瓶などは、「口先」と呼ばれる注ぎ口の部分を本体部分と分けて作ります。そのため、本体と口先には「つなぎ目」があります。しかし静香の作品は、1枚の金属板から口先の部分まで叩き出しの技法で緻密に形を整えて仕上げているので、つなぎ目がありません。細部まで丁寧な叩き出しの技法で作られた静香の金瓶・銀瓶は、独特の優美さを誇ります。
そんな北村静香は、地元の岡山県では高く評価されているものの、国内では知名度が高い工芸家とはいえません。しかし現在では、中国の骨董ファン、美術品収集家などから注目されており、静香が手がけた作品は高値で取引されています。
北村静香の代表作
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南鐐瓢形手取釜(鉄之手)
1965年、岡山県が重要無形文化財に指定した鉄瓶で、現在は岡山県の美術館で保管されています。得意とする「一塊打ち出し」の技法が遺憾なく発揮された作品はなめらかな肌合いが美しく、鉄の濃淡が味わい深い作品になっています。 この鉄瓶は、その技術の高さから文化庁によって映像、写真が記録され、さらに1973年には山陽新聞社賞も受賞しました。
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