
査士標(さしひょう)1615年–1698年

査士標は、明代末期から清代初期にかけて活躍した中国の書画家です。
画家としては山水画を得意とし、査昇、査慎行といった同時代の画家たちとともに「三査」と呼ばれて称揚されました。
明代末期に文人画の名手といわれた董其昌の影響を色濃く受けているほか、過去の大家たちの作品を深く研究して作品作りに活かしました。また、書においては、董其昌の影響のもとで流麗な行書を得意としました。そんな査士標は明末・清初の時代において最も重要な芸術家のひとりとされており、その作品は高い価値を持ちます。
明代・清初の時代に生きた書画の達人
査士標は、明王朝後期の1615年にこの世に生を受けました。
生まれは、現在の中国安徽省。生家は古書画を収集・鑑定しており、幼い頃から優れた芸術に囲まれて育ちました。
そんな査士標は、聡明な子として育ち、同時代のエリートたちが皆そうであったように科挙を目指します。
しかし、査士標が20代の終わりを迎えようとしていた1640年代半ば、明王朝は滅び、かわりに清王朝が中国大陸を支配するようになります。 そのような歴史の転換期にあって、査士標は科挙の道を諦めて芸術に生きることを志します。 以後は絵画や書を学び、優れた作品を世に送り出していくことになります。
1660年代の半ばを過ぎ、50代を迎えた査士標はさらに充実した生活を送るようになります。 円熟味を増した作品を数多く生み出しつつ惲寿平、王翬といった高名な画家たちと交流を深め、写生旅行に頻繁に出て山水画の腕を磨いたり、元時代の大家たちの作品を研究したりと、より良い絵画のための勉強も怠りませんでした。
そして1700年代、60歳を迎えた査士標は、晩年の作品の特徴である放逸な線の作品を生み出すようになります。過去を学び尽くし、大家たちの技を身につけた彼は、彼自身の中でそれらの知識や技術を醸成させ、彼でしか出せない味わいを絵画に添えるようになります。 以後は、84歳で亡くなるまでオリジナリティあふれる作品の数々を世に問い続けました。
査士標の代表作
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「清溪放艇図」
清明な空気に満ちた風景の中、谷川の清流でゆうゆうと釣り糸を垂れる人物を描いた作品です。 シンプルな風景画で線は多くありませんが、構図が充実しているのでしっかり引き締まった絵に仕上がっています。一見すると朴訥とした趣きを持っていますが、緻密に描き込む繊細微妙な筆運びで幽玄な雰囲気を完成させています。
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「溪亭独眺図」
あずまやから見たのどかな風景を描いた作品です。
山水の自然が気持ちよく配置された構図は、ぬけるような爽やかさを見る人に感じさせます。 査士標が晩年に差しかかろうとする時期に描かれたとされる作品であり、余分なこだわりを捨てた放逸な筆遣いが印象的です。
その他、「仿各家山水冊」「仿倪山水図冊」などが代表作として知られています。 また、書の作品として「行書鮑防上巳寄孟中丞詩」などがあります。
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