
崔如琢(さいじょたく)1944年–

崔如琢は、現代中国の水墨画の分野で右に出るものがない“巨匠”として知られる画家です。
水墨を含ませた筆を使うことはもちろん、指や手のひらなども使って事物を表現するという独特の技法を持って、ほかに類を見ない画風の作品を数多く生み出しています。
その作品は、国際的な脚光を浴びています。2013年には、香港で行われたオークションにおいて日本円で約2億5千万円という破格の値段で落札されて話題を呼びました。
日本でも人気は高く、現在「崔如琢美術館」「崔如琢陽光美術館」という2館の個人美術館があります。
現代中国における水墨画の巨匠
崔如琢は、1944年に中国北京で生まれました。
若くして絵画の才能を花ひらかせ、1962年に中央美術学院付属高校に通っていた頃は中国画の科目代表生徒を務めました。
学業を修了したあとは教師としてはたらくかたわら、絵の知識を深め、技術を磨きます。
1970年代の半ばから大作を次々に発表し、1977年からは中央工芸美術学院の教師を務めます。 また、1981年からは活動の舞台をアメリカに移します。 その翌年、ニューヨークで開催された国際美術展「ビエンナーレ」には「秋韵(Autumn Rhyme)」という作品を出品し、中国人画家として初の入選を果たしただけでなく審査員賞も受賞しています。
これ以降、如琢はアメリカや中国、また台湾などでも個展を開催し、いずれも高評価を得ます。特に台湾では、中国史上初めて台湾歴史博物館を開催地に選び、話題となりました。 さらに、2010年には中国各地で個展を開催。その名は中国全土にとどろき、ゆるぎないものになります。 以降、現在に至るまで水墨画の分野では第一線を走り続けています。
崔如琢の代表作
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「飛雪伴春」
静岡県伊東市の崔如琢美術館に所蔵されている作品です。 雪をかぶった富士山をモチーフにした大作で、清明な白に染まった巨大な山嶺を真正面からとらえ、山裾に広がる美しい自然とともに描出しています。崔如琢は来日した際に富士山に圧倒された経験を持っており、ほかにもこの山をモチーフにした作品を描いています。
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「杏花春雨江南」
同じく、崔如琢美術館に所蔵されています。
江南の地を舞台に、やわらかくけむる春の雨とみずみずしい杏花が気品ある筆致で表現されています。 暗い色で空を表現していますが、繊細な色遣いで春らしい明るさも匂わせている見事な逸品です。
その他、「同根指筆各生花喜借東風写涼霞」「千山飛雪図」などが代表作として知られています。
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