
堀柳女(ほりりゅうじょ)1897年–1984年
堀柳女は、「衣装人形」の無形文化財保持者(人間国宝)。同時代の人形作家たちと手を携え、人形作りを確固たる芸術へと高めるために「創作人形運動」を行いました。また女性として初めて人形作りの塾を設立するなど、後進の指導も熱心に行いました。
江戸時代以前の風俗を表現したものが多く、優美な女性の姿をかたどった作品に定評があります。有名な美術館に所蔵されている作品も多く、いずれも高い価値を誇ります。
「創作人形運動」に取り組んだ女性人形作家
1897年、堀柳女は東京都に生まれました。若い頃は日本画の世界に魅せられ、22歳のときに荒井紫雨に師事。少女雑誌に絵を応募するなどして画家を目指します。そんな中、画家の竹久夢二に出会い、夢二のもとに集まる芸術家たちのグループに感化されて人形作りを始めます。また夢二たちとともに「どんたく社」を結成して、1930年に第1回の人形展を開催。3年後には早くも個展を開き、注目を集めます。個展を開いた翌年の1934年には、人形作家の鹿児島寿蔵や野口光彦たちとともに「甲戌会」を結成。伝統に根ざしつつ独自の芸術として人形作りを行う「創作人形運動」に取り組みます。
そして1936年の帝展では、平田郷陽や鹿児島寿蔵といった人形作家たちとともに作品を出品し、入選を果たします。また翌年には創作人形を教える塾を設立。女性作家による創作人形塾は史上初のことで、多くの塾生が学びました。その中には、後に「衣装人形」の人間国宝となった野口園生もいます。なお、堀柳女は野口園生に先駆けて1955年に「衣装人形」の人間国宝となっています。また堀柳女は人間国宝認定後も精力的に活動を続け、1959年には日本伝統工芸展に作品を発表。1966年には日本工芸会の理事となり、翌年には紫綬褒章を受章、さらに1973年には勲四等瑞宝章を受章しています。
堀柳女の代表作
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「けはい」
1954年の作品で、現在は東京国立近代美術館に所蔵されています。豪奢な着物に身を包んだ女性が櫛を直し、髪を整えている姿をかたどった人形で、堀柳女らしいしっかりとした存在感と優美な雰囲気が表現されています。
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「古鏡」
堀柳女は、江戸時代以前の日本を題材にした作品を多く手がけている一方、異国情緒を感じさせる仕上がりの作品も手がけています。鏡を抱く女性の姿をかたどった「古鏡」もそのひとつです。足が思いきって長い独特のフォルムで表現された人形からは、女性の持つ優美さとたくましさが見て取れます。こちらの作品も、現在は東京国立近代美術館に所蔵されています。
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