
ラウル・ヴェルレ(Raoul Verlet)1857年 – 1923年
ラウル・ヴェルレは、19世紀後半から20世紀にかけて活躍した彫刻家です。 大きなモニュメントのデザインや制作を得意としており、代表作である「マリー・フランソワ・サディ・カルノーの記念碑」「ギ・ド・モーパッサンの像」などはいずれも街中や公園に設置された巨大なモニュメントであり、多くの人々に親しまれています。彫刻家として活躍するかたわら教育者としても活躍し、後進の育成にも努めました。そんなラウル・ヴェルレの作品は現在においても高い価値を誇ります。
優れた手腕でフランスの近代彫刻を牽引した彫刻家
1857年、ラウル・ヴェルレはフランス西部のシャラント県アングレームに生まれました。
父は墓地の管理人でしたが、ラウル自身は彫刻家を目指して1884年にフランス南西部のボルドーへと旅立ち、2年間にわたって彫刻を学びます。その後、パリに出て国立高等美術学校に入学。著名な彫刻家として知られていたピエール=ジュール・カヴァリエらに学び、腕を磨きます。
その後、故郷のアングレームで彫刻の賞を獲得。奨学金を得ることに成功します。
こうして彫刻家として順風満帆のスタートを切ったラウル・ヴェルレは巨大なモニュメントの制作を主に手がけていくことになります。普仏戦争の犠牲になったシャラント県の人々を顕彰する記念碑のデザインを手がけるなどしてその名を広く知られることになります。 彫刻家としての名声が高まり、やがてパリを含むフランス各地の都市からモニュメントの制作を依頼されるようになります。代表作である「マリー・フランソワ・サディ・カルノーの記念碑」「ギ・ド・モーパッサンの像」などはそのようにして制作されました。
1890年代の後半からは教育者としても活躍。パリのアカデミー・ジュリアンや母校である国立高等美術学校の教授を務め、若い才能を育てました。 そんな中、1893年にはレジオン・ドヌール・シュヴァリエ勲章を、さらに1900年にはレジオン・ドヌール・オフィシエ勲章を授与され、名実ともにフランスを代表する彫刻家となりました。
ラウル・ヴェルレの代表作
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「ギィ・ド・モーパッサンの像」
19世紀のフランスを代表する作家ギィ・ド・モーパッサンの事績をたたえる目的で制作されたモニュメントで、モーパッサンの胸像の下に、物思いに沈んでいるらしい女性が座り込んでいる姿を表現しています。女性像は、モーパッサンの小説に思いをはせる読者の姿を意味しているといわれています。 偉大な作家の堂々たる眼差しと、その文学に影響を受けた読者の姿を見事なコントラストで表現している傑作です。 この作品は現在、パリのモンソー公園に設置されています。
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「マリー・フランソワ・サディ・カルノーの記念碑」
第三共和政のフランスにおける第5代大統領マリー・フランソワ・サディ・カルノーは優れた政治家でしたが、激動の時代の中、アナーキストによって暗殺されるという悲劇的な最期を迎えます。 シャラント県の街アングレームにあるこちらの作品は、そんなカルノー大統領の記念碑として制作されたものです。カルノーの理知的な眼差しが印象的な胸像に、羽の生えた天使が祝福を与えています。また胸像の足もとには、悲劇に打ちひしがれているらしい女性の姿も表現されています。
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