森狙仙(もりそせん)1747年–1821年
森狙仙は、江戸時代の後期に活躍した日本画家です。
出生地や詳しい生涯について謎が多い画家ですが、その作品は日本絵画史上における重要なものが多く、高い価値を誇ります。精妙な色彩感覚を狩野派に学び、さらに円山派の絵画で写実表現の重要性を悟り、独特の画風を編み出しました。動物画を得意としており、特に全作品中の9割にのぼるといわれる猿を題材にした作品には定評があります。
写実主義を掲げて動物画を追求した日本画家
1747年に誕生した森狙仙。
大阪で狩野派の絵師・勝部如春斎に師事して絵画を学び、やがて江戸時代中期に一世を風靡した円山応挙の絵画に出会います。
狩野派が描く、堂々たる構図の絢爛たる世界。そして、円山応挙が創出した「写生」を重要視する絵の在り方。それらに強い影響を受けた森狙仙は、1784年頃に初めて絵画史上に登場します。 この頃、動物画の中でも特に猿を得意とする画家として名が高まり、人気を博するようになりました。
猿を描く際には、写実表現を磨くために猟師が捕まえてきた猿を写生していました。 しかしあるとき、「人が捕まえてきたやつを見ても、野生の猿を描くことはできないんじゃないか」と指摘されたことを受け、山野に入って野生の猿を探し求めた……そんな逸話が残されています。
その後は屏風や掛軸の絵画を盛んに描き、世に知られるようになりました。1802年、画家の評判を記した書籍『浪華なまり』が刊行されましたが、その中には狙仙の名が見られます。 また、自ら絵画を制作するかたわら後進の指導にも励み、円山応挙の弟子だった森徹山を養子に迎えています。森狙仙の死後、徹山は応挙と狙仙の技法を受け継ぎ、養子の森寛斎に伝えます。 こうして狙仙の絵画は後世に伝わり、「森派」と呼ばれるようになりました。
森狙仙の代表作
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「梅花猿猴図」
梅の木にのぼり、枝に手をかけて可憐な花を手折って見入る猿の親子を描いた作品です。
梅の木を描く筆致は伝統的な狩野派の画風に従っていますが、猿の描写には緻密な写実表現と、狙仙ならではのユーモアを託した擬人化表現が見受けられます。 この作品は現在、日本画収集家ジョー・D・プライスの財団「心遠館」が所蔵しています。 -
「秋山遊猿図」
こちらは屏風絵で、東京国立博物館に所蔵されています。秋の松林で動物たちが憩いのひとときを過ごしている図が描かれており、屏風の左幅には鹿たちが、右幅には猿たちが配されています。 猿を得意とした狙仙の筆は、やはり右幅で真価を発揮し、踊るような筆致を見せています。柔らかそうな毛並みや楽しげな表情が、独特の擬人化表現も交えて描かれています。
その他、「孔雀図」「雪中三獣図」などが代表作として知られています。
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