三輪休雪(みわ・きゅうせつ)江戸時代初期-当代
三輪休雪とは、初代三輪休雪(当初「舜陶軒休雪」と名乗る)が制作をはじめた「萩焼」の窯元です。 萩の地(現在の山口県萩市)に窯を開き、代々「三輪休雪」の名跡を継ぎつつ作陶を行っています。
萩焼の歴史は古く、制作され始めたのは1604年頃。萩を治めていた大名の毛利輝元が、朝鮮の陶芸家である李兄弟を日本に呼び寄せ、朝鮮式の焼き物を作らせたのが萩焼の始まりといわれています。 李兄弟がつくる焼き物はやわらかくふっくらとした質感が特徴。配合によりびわ色、褐色や灰青色、白色が焼き上がります。また独特の「ひび」は使えば使うほど表情を変化させ、「萩の七化け」ともいわれています。
三輪休雪はその伝統を受け継ぎ、江戸時代初期に窯を開いて以降、優れた陶磁器を制作してきました。 特に、人間国宝に認定された10代、11代休雪の作品は高い価値を持ちます。
歴史ある窯元「三輪窯」の伝統を受け継ぐ一族
2020年現在、13代目の三輪休雪が窯元を守りつつ作品を発表しています。
その歴史は江戸時代初期にまでさかのぼりますが、中でも特に有名なのが10代目と11代目の兄弟だといわれています。
10代目が当主の頃、時は明治の御代。明治維新により萩焼づくりが衰退してしまう中、時代の流れに逆行して「萩焼をもっと盛り上げたい」と奮起したのです。
10代目はこれまでの「白釉」を改良し、雪解けを表すようなあたたかみのある「休雪白」を作り上げました。
一度は衰退しかけた萩焼の文化は、10代目の奮闘によって見事に復活。功績が認められ、10代目は人間国宝に認定されました。
そんな10代目の跡を継いだのは、作陶をサポートしていた弟の節夫でした。1910年生まれの節夫は家業を手伝いながら腕を磨き、31歳の頃に陶芸家・川喜田半泥子に師事してさらに学びを深めます。
1955年以降、独り立ちして本格的に作家活動をスタート。1957年の日本伝統工芸展において入選したのを皮切りにその才能を爆発させます。
1967年、兄から名を受け継いで11代目三輪休雪となり、以後は「鬼萩」と呼ばれる独自の荒々しい仕上がりの作品を得意としつつ作陶に励みます。
そして1983年には兄に続いて人間国宝の認定を受け、その名を不動のものとしました。
- 1630年
- 江戸時代前期、初代三輪休雪が誕生
- 中略
- 1865年-
- 8代目三輪休雪が活躍
- -1927年
- 9代目三輪休雪が活躍
- 1927年
- 10代目三輪休雪を襲名
- 1970年
- 10代目が国指定の重要無形文化財保持者に認定
- 1967年
- 10代目三輪休雪の引退に伴い、11代目三輪休雪を襲名
- 1983年
- 11代目が国指定の重要無形文化財保持者に認定
- 2003年
- 12代目三輪休雪を襲名
三輪休雪の代表作
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「鬼萩割高台茶碗」
11代休雪の作品です。 11代目の特徴は、力強く荒々しい「割高台(1箇所、または3~4箇所の切り込みをつけた茶碗の高台)」ですが、「休雪の鬼萩」とも呼ばれるこの作品は、文化遺産としても大切に保管されています。 11代目は96歳のときに「見るものへの明日への活力を支える存在でないといけない」と語り、鬼萩には特に強いこだわりを持っています。
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「山路」
こちらも11代休雪の作品です。「びわ釉萩茶碗」の特徴であるオレンジ色がグラデーション状になっており、あたたかみのあるディテールが味わえます。 11代目は、鬼萩割高台の制作を始めてからびわ釉萩茶碗を作ることがなくなったというエピソードがあることから、かなり希少価値の高い作品とされています。
その他、10代目、11代目を中心に、三輪休雪の作品はいずれも高い価値を持ちます。
日晃堂でお買取した陶磁器を一部ご紹介いたします!
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出張買取
十一代三輪休雪 萩茶碗 溜塗外箱
神奈川県小田原市 70代男性
神奈川県小田原市にお住いのお客様より三輪休雪作萩茶碗をお買取りさせていただきました。萩焼の技術者として重要無形文化財保持者にも認定されている十一代目休雪の作品は、白釉を用いた大胆な造形としても知られています。こちら溜塗外箱などの備品も非常に綺麗な状態のまま保存されていましたので、提示できる精一杯の高額にて買取させて頂きました。
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出張買取
十一代三輪休雪 萩茶碗
愛媛県松山市 50代女性
愛媛県松山市にお住いのお客様からこちらも十一代目三輪休雪の作品、萩茶碗をお買取りさせていただきました。旦那様が残してくださったものとのことで、大変綺麗に保存されておりました。他にも花入などありましたので、そちらもしっかり査定させていただきしっかりと価格を提示させていただきました。この度は日晃堂をご利用頂きありがとうございました。
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