松井康成(まつい・こうせい)1927年–2003年
松井康成(本名:宮城美明)は昭和から平成にかけて活躍した陶芸家であり、「練上手(ねりあげで)」の分野で国指定の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された人物でもあります。
練上手の研究に勤しみ、その結果、古来より伝わる技法を近代的なものに昇華させました。この技法はまさに練上手の集大成といえるもので、日本陶芸界に大きな影響を与えました。
このような功績から、今や日本陶芸界を代表する1人として知られる松井康成。 彼の作品は鮮やかな色合いで彩られており、また高い芸術性、表現力を活かした味のあるデザインに仕上がっているのが特徴です。その魅力は康成の死後、幾年も経った現在においても色褪せることなく、変わらない人気を獲得しています。
練上手を極め、昇華させた立役者
松井康成は1927年、長野県北佐久郡(現在の佐久市)に生まれました。
浄土宗月崇寺の住職の長女と結婚したことで松井姓を受け、1957年に浄土宗月崇寺の23代住職を襲名しました。その3年後、境内に築窯し、作陶を始めます。
そんな中、陶芸家・田村耕一との出会いがきっかけで、1968年からは練上手の研究に勤しむようになります。 翌年、「練上手大鉢」が第9回伝統工芸新作展に初入選。以後、日本伝統工芸展や日本陶芸展など、数々の展覧会に出品し、名誉ある賞をいくつも受賞しています。
また、1976年には「嘯裂(しょうれつ)」「象裂瓷(しょうれつじ)」といった新たな技法を発表。その後もさらに6種類の新たな技法を確立させ、従来の練上手にない独自の作風で高い評価を獲得しました。 こうして練上手の発展に尽力しつつ、日本陶芸界に大きな影響を及ぼした康成は1993年、「練上手」の技法で人間国宝に認定されました。 2003年に惜しくも帰らぬ人となったものの、その功績は褪せることなく現代に語り継がれています。
- 1927年
- 長野県にて誕生
- 1960年
- 茨城県笠間市に築窯。日本のみならず中国、朝鮮の古陶磁の研究をし、写しを制作
- 1967年
- 田村耕一に師事
- 1969年
- 日本伝統工芸展にて初の入選を果たす
- 1993年
- 国指定の重要無形文化財保持者に認定される
- 2003年
- 逝去
松井康成の代表作
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「練上嘯裂壺」
松井康成が生み出した技法のひとつ、「嘯裂」を用いた作品。 嘯裂とは、器の表面に櫛や刷毛であらかじめ傷を入れておき、その状態で焼成することによって独特の文様を作り出す技法です。 本作品も嘯裂による不規則な文様が細かく施されており、通常では表現しにくい独創性豊かな様相を見せています。
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「練上玻璃光壺」
2001年頃に発表した技法、「玻璃光(はりこう)」を用いた晩年の作品。玻璃光とは、焼き上がった器の表面を何回も繰り返し研磨する技法であり、硬質な輝きを作り出すのに適しています。
晩年、康成は何種類もの練上玻璃光壺を制作していますが、いずれも眩いほどの光沢を放つ、高級感あふれる作品に仕上がっています。 その他、「練上玻璃光黄珠文壺」などが代表作として知られています
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