
三浦小平二(みうら・こへいじ)1933年-2006年

三浦小平二は、昭和から平成にかけて活躍した青磁の陶芸家です。
赤土と青い釉を使って奥ゆきと立体感を演出したり、豆彩の技法を駆使して精緻な絵付けを行ったりと、気品のあるきらびやかな作品に仕上げることを得意としました。また色合いや絵付けだけでなく陶磁の造形にもこだわり、小平二にしかない独自の青磁を世に送り出しました。伝統の技法を忠実に守りつつ、現代的な装いに仕上げるところに小平二ならではの特徴があります。
その功績の高さから、生前は「青磁」における重要無形文化財(人間国宝)に認定されており、その作品は現在でも高い価値を持ちます。
青磁の歴史と現代的なセンスを融合させた陶芸家
三浦小平二は、1933年に新潟県佐渡市(当時は佐渡郡相川町)に生まれました。 父は、「佐渡無名異焼」を制作する陶芸家・三浦小平。 その芸術的センスを受け継ぎ、進学先の大学には東京芸術大学を選びます。 彫刻学科に在籍する中で陶芸への興味を深め、「陶磁器研究会」を発足させて熱心に研究活動を行いました。 1955年に同大学を卒業すると、陶芸家・加藤土師萌のもとで青磁の伝統技法を学びます。
やがて小平二は朱色の土を下地とした磁器に、青磁釉をかけて焼き上げるなど、斬新な技法を編みだします。 青磁に人物や風物などの絵付けをはじめたのも、独自の作風であり、その現代的なセンスが海外からも注目されるようになりました。 そんな小平二は、1961年に新日展に初入選を果たして以降、“期待の新人”としてさまざまな展覧会で賞を獲得するようになります。1970年代に入ってからも受賞ラッシュは止まらず、1977年には日本陶芸協会賞を受賞しました。
1990年には、母校の東京芸術大学にて教授に就任(2000年に名誉教授)。1996年に紫綬褒章を受章し、1997年には人間国宝に認定されています。
- 1933年
- 新潟県にて無名異焼、三浦小平の長男として誕生
- 1953年
- 加藤土師萌に師事、芸大初の窯を築窯する
- 1967年
- 第7回現代日本伝統工芸展にて最優秀賞を受賞
- 1972年
- 青磁と赤絵を故宮博物館にて学ぶ
- 1977年
- 日本陶磁協会賞受賞
- 1993年
- 日本陶磁協会金賞受賞
- 1997年
- 国指定の重要無形文化財保持者に認定される
- 2006年
- 逝去
三浦小平二の代表作
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青磁豆彩大皿「アフガンの楽士」
小平二は「旅は創作の原点」と語っており、アジアや東アフリカの旅でさまざまなインスピレーションを得ていました。この作品も旅の道中自身が目にしたワンシーンを作品に投影したものだといわれています。 伝統的な青磁と、小平二にしか描けないあたたかみのある絵付けが見事に融合しています。
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「青磁大鉢」
淡い色味に、複数の貫入が絶妙に入り混じっているのが特徴の大鉢です。 この作品は1976年日本伝統工芸展に出品しており、文部大臣賞を受賞しました。 また、文化庁買上作品に選出されたこともあり、国内トップクラスの青磁として高く評価されています。
その他、「青磁孔雀飾り筒」「青磁香炉象」などが代表作として知られています。
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