戸張孤雁(とばりこがん)1882年–1927年
戸張孤雁は、主に明治から大正にかけて活躍した彫刻家です。版画家や挿絵の作家としても知られており、絵画の世界では軽妙なタッチの洋風な作品で親しまれました。彫刻家としては、主に小品を手がけ、軽やかでユーモラスな風情のある作品を多く手がけています。作品の中には各地の有名美術館に所蔵されている物も多く、いずれも高い価値を誇ります。
軽妙なムードの作品を得意とした彫刻家
1882年、戸張孤雁は東京に生まれました。
若い頃から絵画を好んでいたもののすぐに画家の道へは進まず、日本銀行に就職。内書記補にまで昇進します。
しかし、仕事中もこっそり絵を描くほどの情熱を持っていた孤雁は1901年、ついに最先端の絵画を学ぶためにアメリカに渡ります。1906年、病気のために帰国を余儀なくされるまで、ナショナル・アカデミーやアート・スチューデンツ・リーグなどで学びました。
帰国した翌年には挿絵作家としてデビューし、小説家・徳富蘆花の挿絵などを手がけます。名作として知られる蘆花の「不如帰」の挿絵も孤雁が担当しました。 こうして画家として活動を続けていた孤雁でしたが、1909年頃に彫刻に興味を持ち、翌年には太平洋画研究所の彫塑部に入って学び、さっそく文展に作品を発表します。 その後は彫刻家としても着実にキャリアを積み上げ、1914年には弟子を取るまでになります。 この頃の弟子には、のちにモダンな作風の彫刻で知られることになる武井直也もいました。 1916年、戸張孤雁は日本美術院彫刻部研究会員となり、さらに翌年には院展に作品を発表し、高い評価を得て同人に推挙されます。
以後も、時には彫刻家、時には画家としてさまざまな活動を行い、それぞれの世界で活躍しつつ、晩年まで制作意欲を燃やし続けました。
戸張孤雁の代表作
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「猫」
東京国立博物館に所蔵されている作品で、文字通り猫をテーマにしています。 寝転び、体をぐーっと伸ばして毛づくろいをしている姿を表現していますが、猫の柔らかく柔軟な姿やしなやかな躍動感に満ちた佇まいが見事に表現されています。
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「虚無」
豊かなひげを蓄えた和服姿の老人が端座し、じっと虚空を見つめている姿を表現しています。 孤雁は、自らの彫刻作品に重厚感が欠けていると感じており、この作品でその欠けているものを表現しようと思ったと語っています。作品からは、我が道を最後まで貫き通すという強い意志を感じさせるパワフルな雰囲気が醸し出されており、孤雁の意図は成功していると感じさせます。 なお、この作品は現在、三重県立美術館に所蔵されています。
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