
小山敬三(こやまけいぞう)1897年–1987年

小山敬三は、大正から昭和にかけて活動した洋画家です。
日本画壇にヨーロッパの美術文化を取り入れて活躍したほか、晩年には莫大な額の私財を投じて「小山敬三美術振興財団」を設立。油彩画表彰の場を新たに設け、また油彩修復技術者の海外派遣を奨励するなど、最期まで日本美術界の発展に貢献しました。
そんな小山は、師であるフランス画家シャルル・ゲランの技術を忠実に受け継ぎ、正確な写実画を得意としました。 特に、緻密でありながらも重厚感のある風景画を多く描いており、現代においても変わらず高い評価を得ています。
晩年まで日本画壇の発展に貢献し続けた洋画家
小山敬三は1897年、長野県北佐久郡小諸町(現・長野県小諸市)に生まれました。
一時は慶應義塾大学予科に入学するものの、画家の夢を捨てきれず、数日かけて父を説得して中退。川端画学校に入学し、日本洋画界の重鎮・藤島武二に師事します。
その後、父の友人である小説家・島崎藤村からフランス留学を勧められ、23歳で渡仏。美術学校「アカデミー・デ・コラロッシ」でフランス画家のシャルル・ゲランに師事し、デッサンや油彩画について学びました。 それからほどなくして、パリ画壇における登竜門「サロン・ドートンヌ」で見事入賞。フランス画壇デビューを果たし、29歳の頃には同会の会員に推挙されるまでになりました。 こうして確かな実力と名声を積み上げた小山は、1928年に帰国。神奈川県茅ヶ崎市にアトリエを構え、そこを拠点に創作活動に励みました。
以降、国内外で精力的に活動し、世界的に大きく貢献した小山。こうした功績を讃えられ、1975年には文化勲章を受章します。 さらに、晩年は約2億円に及ぶ私財を投じて「小山敬三美術振興財団」を設立。日本美術界のさらなる発展に尽力しました。
小山敬三の代表作
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「ブルーズ・ド・ブルガリィ」
小山は生前、フランス人女性と国際結婚をしているものの、子を授かっていませんでした。そのため、終戦後に養女を引き取っていますが、本作品に描かれている美しい女性こそがその養女・蓉子です。 母のブラウスを着て微笑む様子が柔らかなタッチで表現されており、あたたかい家族愛が感じられる作品に仕上がっています。
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「紅浅間」
長野県北佐久郡軽井沢町にそびえる浅間山をモチーフに描いた作品です。 小山は浅間山を特に好んで描いており、本作品もそのひとつ。陽の光によって神秘的かつ鮮やかに色づいた紅の浅間山を、優れた写実力で描写しました。 この作品を描くにあたり、浅間山が赤く染まるわずかな時間をとらえるために、暗いうちから根気強く待機していたという逸話があります。
そのほか、「白鷺城」「雲中富嶽」などが代表作として知られています。
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