
今泉今右衛門(いまいずみ・いまえもん)1640年代-当代

今泉今右衛門家は、300年以上の長きにわたって色鍋島今右衛門窯に受け継がれている名跡です。 その始まりは江戸時代初期の1640年代とされており、2019年現在は今泉雅登が14代今泉今右衛門を襲名しています。 江戸時代は鍋島藩御用達の赤絵師として代々活躍していたものの、明治時代に入ると御用絵師の制度が廃止。その一方で、窯業の制限も取り除かれました。 これを機に、10代目が「色鍋島」をはじめとする磁器の製造に踏み出し、現在に至ります。
そんな今泉今右衛門が手掛ける色鍋島は、長年の苦労と高い技術力が認められ、1971年に国の重要無形文化財総合指定に指定されました。 また、13代目および14代目今泉今右衛門については、優れた功績を残したことから、重要無形文化財「色絵磁器」の保持者(人間国宝)に認定されています。
江戸時代からの伝統を現代に受け継ぐ名窯元
「今泉今右衛門」が窯元としての地位を確立させたのは、12代目が当主を務めていた頃でした。
12代目は近代色鍋島の復興を目指し、伝統技術を用いて日々研究を続けました。
また、1954年に開催された第1回無形文化財日本伝統工芸展、翌年に開催された第2回日本伝統工展に出品。以降、毎年出品を続けます。
こうした活動が実を結び、1967年、紫綬褒章を受章しました。
12代目が亡くなったあと、13代目が「染付吹墨」「薄墨吹墨」の技法を確立させます。
この技法を用いた作品はいずれも高い評価を受け、伝統工芸展をはじめ、数多の展示会・展覧会で輝かしい賞を受賞しました。
また、13代目自身も優れた功績が認められ、1989年に重要無形文化財「色絵磁器」の保持者、いわゆる人間国宝に認定されます。
そして、13代目の死後、2002年に雅登が14代目今泉今右衛門を襲名しました。
14代目は江戸時代から用いられている技法「墨はじき」をベースに、「藍色墨はじき」「墨色墨はじき」「層々墨はじき」「雪花墨はじき」など、新たな技法を生み出します。
この功績が認められ、2014年、陶芸家としては史上最年少となる51歳で重要無形文化財「色絵磁器」の保持者に認定されました。
伝統を守りつつ、新たな作風を生み出している今泉今右衛門。今後も色鍋島を代表する窯元として、活躍が期待されます。
- 1640年代
- 初代今泉今右衛門が赤絵付けの仕事をしたとされる
- 1873年
- 10代目今泉今右衛門襲名
- 1927年
- 11代目今泉今右衛門襲名
- 1948年
- 12代目今泉今右衛門襲名
- 1971年
- 12代目重要無形文化財に認定
- 1975年
- 12代目今泉今右衛門の死去により13代目今泉今右衛門襲名
- 1989年
- 13代目が重要無形文化財個人指定される
- 2002年
- 14代目今泉今右衛門襲名
- 2014年
- 14代目が「色絵磁器」重要無形文化財保持者に認定される。
今泉今右衛門の代表作
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「葵絵」シリーズ
6~8月に花を咲かせる葵が描かれた作品。
代々伝わる技法に基づき、3回にわたって焼成を繰り返したり、上絵、釉薬、下絵が重ねられたりといった特徴が見られます。 各工程をそれぞれの職人が分業しており、あらゆる面でプロの技術力の高さが伺えます。 -
「有職文」シリーズ
代表的な鍋島文様のひとつである有職文が描かれた作品。 江戸時代から受け継がれている伝統的な色絵で描かれており、品格の高さを感じさせます。 また、文様が隅々まで緻密に描かれていることから、丁寧かつ高度な職人技が伺える作品です。 その他、当代今右衛門が「墨はじき」の技法を駆使した作品などは高い価値を持ちます。
日晃堂でお買取した陶磁器を一部ご紹介いたします!
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出張買取
十三代目今泉今右衛門 色絵置物
福島県喜多方市 40代女性
テーブルウェアのメーカーであるロイヤル・クラウン・ダービー社と2000年に十三代目今泉今右衛門がコラボした際に生産したフィギュリンをお買取りしました。ロイヤル・クラウン・ダービーの猫のフィギュリンといえば好きな方でしたら、この形状を見てすぐに気づくかもしれませんね。その猫に今泉今右衛門が絵付けをしており、片方だけでは出ない独特の味わいが出てるお品物です。
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出張買取
十三代目今泉今右衛門 色絵置物
宮城県白石市 50代男性
宮城県白石市にお住いのお客様より、前回と同様ロロイヤル・クラウン・ダービー社と十三代目今泉今右衛門がコラボした際のフィギュリンをお買取りさせて頂きました。保存時についたと思われる小傷があるものの、それ以外は汚れなどもなく共箱なども揃っており、非常に状態のいいお品物でした。そのため、買取価格も頑張れる精一杯を付けさせて頂きました。
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出張買取
十三代目今泉今右衛門 色鍋島桃絵花瓶
長崎県平戸市 70代男性
長崎県平戸市にお住いのお客様より、十三代目今泉今右衛門作色鍋島桃絵花瓶をお買取りさせていただきました。桃絵は鍋島焼の柄の中でも代表的なものの一つになります。色鍋島は昔からある伝統的なもので、当時は大名道具として作られる非常に格式の高いものでした。そのため、描かれる文様もめでたい意味合いの物が多くあしらわれており、桃もその一つです。
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出張買取
十三代目今泉今右衛門 色鍋島緑地草花文花瓶
大阪府泉南市 50代男性
大阪府泉南市にお住いの方より、十三代目今泉今右衛門作色鍋島緑地草花文花瓶をお買取りしました。季節を感じる草花の文様は、まさに色鍋島の普遍的な美しさを感じる事が出来ます。こちらのお品物は底にやや擦れなどが見受けられましたが、綺麗に扱われている物でした。当然ではありますが美術品は汚れや傷がない分、価格もつきやすくなります。


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