朝倉文夫(あさくらふみお)1883年–1964年
朝倉文夫は、明治から昭和にかけて活躍した彫刻家です。
近代日本を代表する彫刻家のひとりであり、出身地の大分県豊後大野市に「朝倉文夫記念館」があるほか、東京で起居したアトリエ兼住居が「朝倉彫塑館」となっており、多くの作品が展示されています。
格調高く気品に満ちた彫刻作品の傑作を数多く手がけ、「東洋のロダン」とも呼ばれた朝倉文夫の作品は、現在においても高い価値を誇ります。
ダイナミックな写実描写を得意とした近代日本彫刻の重鎮
1883年、朝倉文夫は現在の大分県豊後大野市に生まれました。1902年、すでに彫刻家として活躍していた兄・長男(おさお)を頼って上京します。その頃は俳句の道を志していたものの、ちょうど上京と同じ年に尊敬していた正岡子規が死去していたこともあって断念。兄の影響もあって彫刻に興味を持ちます。1903年、東京美術学校(現在の東京芸術大学)に入学。その後すぐに頭角を現し、当時の海軍が募集していた銅像コンクールに「仁礼景範中将像」を応募し、見事に一等となって注目を集めます。
その後、東南アジアのシンガポールやボルネオへの旅行を挟みつつ、文展に作品を発表。毎回上位入賞を果たすという快挙を成し遂げます。1921年には母校の東京美術学校で教授となり、また1934年にはアトリエ兼自宅で「朝倉彫塑塾」を立ち上げ、後進の指導に当たりました。戦時中は帝国美術院、帝国芸術院の会員として彫刻芸術の発展に努め、さらに戦後は日展運営会の常任理事、日展顧問、日本芸術院第一部長などのポストに就きます。その間も精力的に活動を続け、多くの作品を世に送り出しました。
人間を描いた作品のほか、生涯を通じてこよなく愛した猫を題材にした作品も多く、晩年には猫の作品のみを集めた展覧会の開催に意欲を示していましたが、1964年に死去したことで叶わぬ夢となりました。ちなみに、写実的でありながらもどことなくユーモラスな雰囲気のある「吊された猫」や「よく獲たり」といった作品は現在、朝倉彫塑館で見ることができます。
朝倉文夫の代表作
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「墓守」
石膏の原型が朝倉彫塑館に所蔵されている作品で、原型から作られた像が朝倉文夫記念館や東京国立近代美術館に所蔵されています。髭をたくわえた老人がまっすぐ立って手を後ろで組んでいる姿をかたどったもので、原型は褐色のペンキで着色されており、ほのかな光沢が独特の厳粛なムードを生んでいますが、老人の顔にはわずかに微笑みが刻まれて雰囲気をやわらげています。
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「翼」
東京の上野駅グランドコンコースに設置されている銅像で、凛とした表情で両手を翼のように伸ばした女性の姿をかたどっています。制作されたのは戦時中のことで、1943年の新文展で発表されました。当時は「翼に続け」という勇ましい題が付けられていましたが、戦後になって上野駅に設置された際、「翼」と改称された経緯があります。
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