
藤川勇造(ふじかわゆうぞう)1883年-1935年
藤川勇造は、大正から昭和にかけて活躍した彫刻家です。はじめ漆工芸を学びますが、のちに彫刻に転向。最先端の彫刻を学ぶためにフランスに渡り、世界的な名声を誇っていた巨匠オーギュスト・ロダンに才能を認められ、助手として活躍しました。帰国後はその才能を発揮して数々の名作を世に送り出す一方、後進の育成にも熱心で、二科会の彫刻部をはじめ、後に有名な彫刻家を輩出することになる番衆技塾などの創設に携わりました。その作品は著名な美術館に所蔵されているものも多く、いずれも高い価値を誇ります。
世界の巨匠ロダンに認められた彫刻家
1883年、藤川勇造は香川県高松市に生まれました。
生家が漆工芸を生業にしており、大伯父にあたる玉楮象谷は江戸時代に名匠として知られた人物だったこともあり、若い頃は漆工芸の道を進むかに思われていました。しかし香川県立高松工芸高等学校に在学中の1899年、彫刻を志して木彫科に移ります。
その後、上京して東京美術学校(現在の東京藝術大学)で学び、才能を発揮しました。
学校を卒業後、1909年にはさらに深く彫刻を学ぶために渡欧。フランスのアカデミー・ジュリアンで学び、アカデミーに勤めていた彫刻家オーギュスト・ロダンと知り合います。 ロダンは勇造の才能を見抜き、助手として登用します。
こうしてフランスで活躍していた勇造でしたが、病気のため1916年にやむなく帰国。失意のときを過ごしますが、やがて作品を手がけるかたわら後進の育成にあたることに注力し始めます。 1919年には二科会の彫刻部創設に関わったほか、1929年には番衆技塾を創設。多くの若き才能を育て、彫刻の発展に寄与しました。
藤川勇造の代表作
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「ブロンド」
女性の頭部をかたどった像で、ブロンズ像が東京国立近代美術館にあり、また白銅製鋳造作品が東京国立博物館に所蔵されています。“一筆書き”のようなシンプルな作品ではありますが、勇造が対象にそそぐ真剣なまなざしが感じられるような完成度の高い仕上がりを見せています。 ちなみに、石膏で原型を作った勇造はその仕上がりにいたく満足し、ブロンズ鋳造にすると石膏とは違った質感になってしまうのを憂慮し、長らく石膏のまま愛蔵されていたという逸話が残されています。
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「兎」
東京藝術大学の大学美術館に所蔵されている作品で、ウサギの全体像をかたどったブロンズの作品です。耳を後ろに寝かせてうずくまっているウサギの姿ですが、この小動物が持つ可愛らしさと、跳躍力を秘めた生き生きとした姿が表現されています。
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