
アントナン・メルシエ(Antonin Mercie)1827年 – 1875年
アントナン・メルシエ、本名マリウス・ジャン・アントナン・メルシエは19世紀の半ばから20世紀初頭にかけて活躍した彫刻家で、キャリアの初期に制作した代表作「ダヴィデ像」「敗者への栄誉」によって賞賛を受け、フランスを代表する彫刻家のひとりとして知られるようになりました。生き生きとした動きの感じられる人物像を得意としており、その作品は現在でも高い価値を誇ります。
近代フランス彫刻を代表する作家のひとり
1845年、アントナン・メルシエはフランス南西部の街トゥールーズで生まれました。
若年の頃から彫刻家を目指し、パリの官立美術学校であるエコール・デ・ボザールに入学。アレクサンドル・ファルギエールらに彫刻を学びます。
その後、1868年に若手芸術家の登竜門であったローマ賞を受賞。新進気鋭の彫刻家としてその名を知られるようになります。
代表作のひとつである「ダヴィデ像」は1871年に格式ある美術展覧会のサロン・ド・パリに出品され、またもうひとつの代表作である「敗者の栄誉」は1875年に発表されました。
これらの作品が高く評価され、のちにアントナン・メルシエはサロン名誉勲章を受章するに至ります。
また1878年、1889年のパリ万博ではそれぞれ名誉勲章と大賞を受賞。さらに1891年には芸術アカデミーのメンバーとなり、美術学校の教授としても活躍。さらに1913年にはフランス芸術家協会の会長に就任。晩年までその存在感を発揮し続けました。
アントナン・メルシエの代表作
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「ダヴィデ像」
旧約聖書に登場する巨漢ゴリアテを退治した勇者ダヴィデを表現した彫刻作品です。現在は、フランスのトゥールーズにあるオーギュスタン美術館に所蔵されています。 ダヴィデを題材にした彫刻作品としては、ルネサンス期の巨匠ミケランジェロによる作品がよく知られていますが、あちらが戦いの前の緊張感に満ちた一瞬を表現しているのに対し、アントナン・メルシエの作品では戦いが終わったあとの栄光の瞬間を表現しています。地に転がったゴリアテの頭部に足をかけたダヴィデが、その首を落とした剣を鞘に納めようとしている姿が表現されています。見事なバランス感覚で表現された彫刻作品であり、メルシエはこの作品で大いに賞賛を受けました。
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「敗者への栄誉」
こちらは、アメリカの国立美術館であるナショナルギャラリーに所蔵されている作品です。 折れた剣を手に、今まさに戦いに敗れて天に召されようとしている兵士の姿を表現しています。兵士は羽の生えた女神に抱かれ、栄誉を与えられています。 プロイセン王国にフランスが敗れた普仏戦争後に制作された作品で、アントナン・メルシエは敗戦による痛手を克服したいフランスの心を表現した作品として激賞されたという経緯があります。
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