包世臣(ほうせいしん)1775年–1855年
包世臣は、清朝嘉慶期から道光期にかけて活躍した書家です。
字(あざな)を慎伯、誠伯といい、号は惓翁と称しました。
行書や楷書、草書など幅広く精通しており、特に水中で文字が揺らいでいるかのような書風の行草が有名です。また、「逆入平出」という運筆法を編み出したことでも知られています。これは、左下から上に向かって強く起筆し、そのまま筆圧を変えずに右下に収筆を出す、というものです。
そのほか、書に「気満」という新たな概念を生み出し、作者の自由な思いが作品から伝わるべきだと主張しました。これらの活動は後世を担う書家たち、そして中国書壇に大きな影響を及ぼしました。
中国書壇に新風を起こした書家
1775年、安徽省涇県に生を受けた包世臣。
幼い頃から才能の片鱗を見せており、8歳ですでに詩を詠んでいたといいます。
しかし、15歳から受け始めた科挙になかなか合格することができず、苦悩の日々を強いられます。
その後、43歳でようやく郷試(科挙における地方試験)を通過するものの、会試(科挙における本試験)の結果は不合格。挫折し、科挙での出世を諦めます。
しかし、決して挫折ばかりの人生ではありませんでした。 科挙に挑戦し続けるかたわら書家としても活動しており、28歳のときには旅先で出会った書家・鄧石如に師事。また、41歳のときに出会った書家・黄乙生の書にも感銘を受け、強く影響されたといいます。 こうしてさまざまな書家から刺激を得た包世臣は、58歳で初唐を代表する能書家・孫過庭の「書譜」を研究し、その成果として「書譜弁誤」を発表しました。 加えて、従来の書法にはなかった「気満」という概念を見出し、後世に大きな影響を与えました。 しかし1855年、太平天国の乱の戦火に巻き込まれ、南京滞在中に命を落としました。
包世臣の代表作
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「芸舟双楫」
32歳から70歳に至るまで、約40年間にわたって書いた文章をまとめた芸術論集です。書法における新たな概念として提唱した「気満」について、深く掘り下げて解説した文章が掲載されています。 また、この「気満」を実現させるために必要な手法「逆入平出」についても、実践手段を交えて解説されています。そのほか、当時の著名な書家を対象に、誰が「気満」を実現できているのかを格付けした「国朝書品」がまとめられているのもポイントのひとつです。
その他、東晋時代の書家・王羲之の書を手本とする臨書「臨王羲之・堅室帖」などが代表作として知られています。
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